Comments by Dr Marks

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アメリカの国語(つまりアメリカ英語)監視機関?

Twitterで質問が飛んできた。私めなどはお答えする立場にないがメモ的に。日本のようなお上の国語審議会などあるはずのないアメリカでは、ちょうどドイツのDudenがそうであるように、Merriam-Webster Dictionary が自発的にその役割を担っており、多くのアメリカ人も Webster に信頼を置いてきた。今でもそうである。

この辞典の方針は、創立の Noah Webster の頃から保守ではなく、時代とともに生きるアメリカ英語を捉えることであった。従って、引用される実例には権威主義ではない権威があると認識している(That way, our references can speak with authority, without being authoritarian. )。

一市民が、使っているアメリカ英語に疑問があったら、マサチューセッツ州スプリングフィールド市メリアム・ウェブスター辞典編集部で手紙は届くので問い合わせたり報告してみればいい。疑問や報告によっては喜ばれるかもしれない。この編集部の現在の編集長(editor-in-chief)は、エール大出のフレデリック・ミッシュ博士だ。

おっと、最後に、Merriam-Webster 社の親会社はエンサイクロペディア・ブリタニカだかんね。じゃ、イギリスの統制下? いやいや、ジャッキー・サフラというスイス国籍の大金持ちユダヤ人の所有ですよ。