メディアの社長は(「Mogul=大物」に限るが)やはり超高給取り(新聞王のハーストやピュリッツァー時代から変わらない)
銀行の社長がいくらいくらというのは人の金で稼いでいるという頭から、羨望と妬みと、持てぬ者の悔しさから批判されたりするが、メディアの社長の高級は、庶民も知ってはいるのだろうが、それこそ報道されることが少ないので、あまり目に付かない。昔の新聞屋とは別で、今ではメディアの産業も多様化しているが、大衆相手に金をかき集めている巨大企業であることは変わりがない。
以下、昨年の年収だが、ABCテレビなどを抱えるディズニーの社長(Bob Iger)は22億円、MTVやパラマウント映画などのヴァイアコムの社長(Philippe Dauman)は30億円、CBSテレビの社長(Leslie Moonves)は38億円、ニューズ・コープの社長(Rupert Murdoch)は20億円、タイム・ウォーナーの社長( Jeffrey Bewkes)は18億円だ。http://bit.ly/c8AeEy
確かにこれらの会社の業績は悪くない。しかし、社長がそれだけ分捕る理由の一つは、メディアには高級取りのスターがいるということだ。先年亡くなった余の敬愛するKTLA5のハル・フィッシュマンというアンカーマンは、社の重役も兼ねていたがせいぜい2億円くらいの年収だった。大都市ロスアンジェルスとはいっても結局はローカル局のアンカーマンだからだ。
ところが、全米規模のメディアの場合は桁がもう一つ増えるスターはざらにいる。そうなると、社長としては、自分の「従業員」よりも経営している者のほうが給料が低いことがあってはならない、ということになるらしい。まっ、それもそうだが。浦山氏、と言っていないで、あんたも社長やってみるかね。