Comments by Dr Marks

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お年玉? いや、Cash as Christmas Gifts かな、コウイチ弁なら


ニールソン君の勇姿、こうやって椰子の木に登り右手の刀で枝を払う(あれっ、これ前に載せた写真だった、まっいいか)

嘘。コウイチ弁でなくても英語でちゃんとそう言う。チップ(tip、心づけ)でももちろんいい。こちらはお年玉じゃないんだよ。今、クリスマスの時期に上げるんだ。しかし、ガキに上げるというよりは日頃世話になる仕事人に上げる。ちっ、ガキでも上げなきゃならないのがいた。思い出した。3人いる。あーあ。(ところで、私は小遣いを上げるときは兄と弟で差をつけない。同額をはずむ。なぜなら、私は兄弟で下だったから差をつけられて辛酸を舐めたからだ←お前はどういうガキだったのかと不思議がられるが、恨みは深い七里が浜、浜の真砂は尽きるとも世に三つ子の怨念は尽きねー。)

仕事人というのは、ガーデナー、駐車場係、受付の人、掃除人、郵便配達人、等々だ。郵便配達人は準公務員(USPS は正式には民間、日本も今ではそうね)だが昔から心づけを上げるし貰うし堅いことは言わない。これらの人々に小さなクリスマスカードととも現金を入れて「メリークリスマス、サンキュー」と言って上げるのだ。彼らは、にっこりして、「メリークリスマス」と挨拶を返してくれる。なお、カードは慈善団体などに多少献金するとたくさん住所シールなどと共に送ってくれるから山ほどある。

ガーデナー? ああ、gardener すなわち庭師のことですよ。庭師などというと大層な感じがするね。しかも、これを「にわし」と呼ばず、「ていし」と読むといかにも偉そうに思える。今でもあるらしいが、昔の日系コミュニティーでは「ていし」の団体は結構な勢力だった。今では日系人で庭師になる人は激減し、ほとんどがラティーノになったが、同じラティーノでもエルサルバドルから来た人の評判がいい。日系人のように細やかだからだ。

我が家のガーデナーもずっとサルヴァドーリアン(Salvadorian)のニールソン君だ。初め一人で来ていたが、徐々に手下を連れてくるようになり、今では二手に分かれて仕事する親分になっている。子供はいないがおカミさんもしっかり者らしく、家も買って先年はスペインその他のヨーロッパ諸国を回って来たそうだ。日本で庭師を雇っているなどというと大邸宅を思うかもしれないが、南カリフォルニアのほとんどの家は毎週あるいは隔週に一度ガーデナーが来てくれて芝刈りをしたり木の剪定をしたりするものだ。植物の成長が早いからね。

てなわけで、小額でも一人一人に詰め込んでいくと大変な金額になる。そんなことを夕食後しながらぼやいていたら、細君が言う「あら、私だって貰うのよ」。えっ、誰から?!?