Comments by Dr Marks

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Entries from 2011-06-01 to 1 month

 第1章 

アイザック・シンガー原作『チビの靴屋たち』 (もう一つのギンペル物語) 第1章 靴屋と彼らの系図チビの靴屋の家族はフランポールの町で有名なだけではない。町より僻遠の地、ヨネヴ、クレシェヴ、ビルゴライ、あるいはザモショー辺りでさえ、よく知られて…

「一級在宅士」を英語で何と言うか? 長々とこじつけも。

本来は引き篭もりのベテランを一級在宅士と言うらしいが、近頃はTwitterなどの自己紹介でもよく見かけるようになった。まあ、一日中Twitterなどしていると「あんた一級在宅士?」なんて聞かれそうだが、これは日本に限らないことだから英語でもありそうであ…

ユダヤとアラブの平和の歌(ヨウツベでごまかすブログ)

Uploaded by shalom2salam on Sep 19, 2007 How do you make this song a reality? To be sure, singing songs about peace will not bring peace. But reading about the Israeli-Palestinian conflict, visiting the conflict area and talking to the peo…

「もう一つの話」シリーズについて

ショーレム・アレイヘム原作による孤児モットゥエルの話に続き、アイザック・シンガー原作によるギンペルの「もう一つの話」を連載する予定だ。ただし、ギンペルは、あの『阿呆のギンペル』自身ではなく、別人である。「もう一つの話」というのは余の勝手な…

七週祭の歌でごまかそう。どうも忙しく、ユダヤ街の写真を撮りにゆく暇がない。

といっても、これは結構いい動画だよ。楽しめること請け合い。七週祭をヘブル語ではなくイーディッシュでシェヴオスと言ってるね。食べて飲んで夜通し律法を学ぶんだよ、男は。

祭の日に泣かないで(第5回および第6回)

―先導唱題師ペイシの息子モットォエルの、もう一つの話(原作:ショーレム・アレイヘム) 5変な女だよ、ぺシーという奴は。どこにでも鼻先を突っ込んでくる。俺たちがゆんべ何を食ったかまで知りたがるんだ。 「何でそんなこと聞くのさ?」 どうやら母ちゃ…

間もなく日没。西海岸時間では七週祭の宵だ。

七週祭(ヘブル語:シャヴオート、イーディッシュ語:シェヴオース)というのは、ユダヤ教の三大祭の一つだ。申命記の16章を参照してもらえばいいが、過ぎ越しの祭から七週目(7×7=49日)ということで七週祭だ。毎年、暦は移動するので、今年の場合という…

祭の日に泣かないで(第4回)

―先導唱題師ペイシの息子モットォエルの、もう一つの話(原作:ショーレム・アレイヘム) ヒルシベルの家に住んでもう三週間にもなるが、歌のほうはほとんど何もしていない。他の仕事があったからだ。この家の娘ドブツィーの世話をしていたのだ。ドブツィー…

祭の日に泣かないで(第3回)

―先導唱題師ペイシの息子モットォエルの、もう一つの話(原作:ショーレム・アレイヘム) しかし、こういったタケノコ生活というか次から次に物を売って食いつなぐ生活の中でも、今までの話と比べ物にならないのが、兄のソーファと俺のベッドを売ったことだ…

祭の日に泣かないで―先導唱題師ペイシの息子モットォエルの、もう一つの話

(第2回)書籍は赤帽を生業にするミカルに売られていった。薄いヒゲをいつもかきむしっている男だ。俺の可哀想な兄貴は、ミカルを我が家に連れてくるまでに三回も頼みに行かなければならなかった。ついに彼がやってくると、母ちゃんは、ほっとして喜んだが、…