Comments by Dr Marks

出典を「Comments by Dr Marks」と表示する限り自由に引用できます

Entries from 2010-04-01 to 1 month

ブラウンに負けそうなカリフォルニア知事選

なに、英国のジェームズ・ゴードン・ブラウン首相のことじゃない。ジェリー・ブラウンっていう現在のカリフォルニアを駄目にした一人で民主党の男だ。シュワルツネッガー知事が満期になるので改選だ。ところが困ったことに、共和党候補は二人いて互いにどち…

はははは、大笑い―日本全体が占領されていて主権がなかった時代を忘れた日本人(沖縄は、その期間が長かっただけ)団塊の世代は占領下日本の生まれ

数日前のTwitterでの会話だが、本土は沖縄のような占領の経験がないとか、いや樺太は占領されたままだとかの「つぶやき合い」があった。私も漠然と、そうだな、と頷いていたが、何かおかしいという思いが、頭の隅に残ったままだった。今日、ふとしたことから…

今晩のABC「世界ニューズ」より二つの話題:ブラウン英国首相の馬鹿と近頃優秀な合衆国連邦最高裁(マイク切り忘れて暴言と十字架の許可)

ブラウン首相は再選をかけた選挙運動中。首相に近づいた65歳の女性が街頭で東欧からの移民が多いことを述べたことについて、車に戻ってから彼女を「偏狭(bigoted)」と決め付けた声を、切り忘れたマイクが拾ってしまった。後で謝ったってね。そりゃないよ、…

対で覚えるイディオム “ Run Off with the Tail between the Legs ” と “ Can’t Make Heads or Tails ” (口語英語表現でごまかすブログ No.19)おまけ“Heads or Tails!”

久々のシリーズだが、あまり面白くない。何しろ今日のわが家の猫と鳥たちの戦いから思いついただけだから。初めの成句は文字通りの意味である。「しっぽを脚の間にして逃げる」とは「しっぽを巻いて逃げる」という日本語の表現そのままである。どうだ、面白…

寝る前のイーディッシュは、いーでしゅよ。イーディッシュの歌ひとつ。「わが町ベルツ」おまけで「イーディッシュの子守唄」とショローム・アレイヘムの作品「レブ・モイシェ」の原書朗読

イーディッシュ(Yiddish)というのはイーディッシュ語でジューイッシュ(Jewish)の言葉あるいは「ユダヤの」という意味。日本語はドイツ語と同じ発音でヤパーニッシュ(Yapanish)。なお、イーディッシュでユダヤ人(Jew)はイドゥ(Yid)という。聞くとわか…

沖縄の日曜集会の後のフェニックスの日曜集会:アリゾナ州の新移民法をめぐって(本日の英語のキーワード:「立ちんぼう日雇い」と「人種差別的職質」)

沖縄の集会というのは沖縄の人でなければわからないことかもしれない。わかったつもりの非沖縄人は、わかったつもりなら、それはそれで結構。わかったつもりの非沖縄人でなければ、その人たちの「わかったつもり」などわかりはしないからだ。かつて日本の各…

学問と言語あるいはディレッタントと専門家の違い(Twitter でもごまかせるくらい短い呟き的ブログ記事)雑感的雑感

ホントか嘘かわからないので実名は書かないが、アラビア語ができないのにアラブ地域を専門とする日本の大学教授という話題に接して考えてみた。なんでも、この人の場合、翻訳といっても(これさえ業績と主張しているのかどうかはしらないが)重訳だそうだ。…

聖書学とか歴史学とか(数日間の雑感)猫猫ブログも少し

ブログに書こうとして頓挫したものが二つ。(うち一つは実際に書いたのだが、ワードで書かなかったので飛んでしまった。)いずれも時事問題だ。確かに時事問題を取り上げるといきなり訪問者が増すようではあるが、時事問題というのは本来つまらない。今日は…

Billy Shakespeare: ウィリアム・シェークスピアの季節に(Skye Sweetnam のロック、「ビリー・シェークスピアなんて嫌」紹介)

私は248日間連続でブログを書いていることになるが、 Dr. Marks 恒例の「ごまかし」は記事内容だけではなく、日付や連続記録にもちと現れている。どういうことかというと、この「はてな」の日記の日付は基本は日本時間にしている。ところが私は米国西海岸に…

You Deserve the Sweet Life(あんたは甘い生活を送って当然)の猫にも悩み:鳥を襲う猫と、猫を襲う鳥

今日(西海岸時間22日)の夕刻、生意気なキャプションを付けて横になっているので写真を撮ったが、こいつにも悩みはある。エジプト猫のルーファス君は、わが家の家の中にはベッドが四つあるが(野生の習性で続けて同じところでは寝ない)、外にも数箇所お気…

久々に丸一日のお仕事として編集してみて、しみじみと聖書学の「ファティーグ理論」を体験した

今日はどうしても他のことを後回しにしても終えなければならず約6万語(6万字じゃないからね)の文書のチェックをした。人文科学系の博士論文の半分くらいだろうか。データをコンピュータに落とし、間違いを探していったのだが、私に来る前段階での編集が…

ジョエル・コットキン曰く「4億人の人口は悪いわけがない」(Newsweek, April 26, 2010) 

The Next Hundred Million: America in 2050作者: Joel Kotkin出版社/メーカー: Penguin Press HC, The発売日: 2010/02/04メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (1件) を見るコットキンというおじさんは、ロスアンジェルスの…

国教会の英国植民地時代はともかく、建国(独立)以来、アメリカ合衆国がキリスト教を国教としたためしはない:ABC テレビのセイラ・ペイリンの「キリスト教立国(Christian Nation)」発言をめぐって(発言の真偽または引用の正確性は別として)

夕方の食事時はダイアン・ソーヤーのABCテレビ「世界ニューズ」を観るのが常だ。すると(西海岸時間20日)、セイラ・ペイリンが上記の発言をしたとして、各方面からの批判が出ているというニューズがあった。どうも近頃の(前からNBCと比べるとそうなのだが…

CNN の Unveil(覆いを取る、公開する、正体を現す、公にする)シリーズでごまかす記事二つ:NASA の太陽と米国財務省の新百ドル札

私が忙しくて、たかがブログでも記事をごまかそうとするくらいだから、記事でメシを食っているメディアの人はもっと大変だ。ちょっとでも記事漁りの経験がある人なら、「そうなんだ」と膝を叩いてくれるはず。今日の CNN が "Unveil" でごまかして括った二つ…

対で覚えるイディオム "Break through" と "Go for broke!" (口語英語表現でごまかすブログ No.18)おまけ:最新の意味の“Jailbreak”

久しぶりのイディオムだが、今回は軍隊用語で対にしよう。しかし、どちらも軍隊とは必ずしも限らない。むしろ、break through のほうは「ブレイクスルー」とそのままの形で日本語とした場合は、じっと潜んでいたり、ずっと長い間日の当たらない場所にいた者…

近頃おもしろい最高裁の判断(米国連邦裁の話だけど)拳銃所持オケー! の次は動物虐待ビデオ OK!

憲法判断に関わるのは日本や諸外国と同じだが、近頃の連邦最高裁は法の番人の初心に返ってなかなかいいぞ。ブログばかり書いてると叱られるので(誰に?)簡単に紹介だけしておく。この度、最高裁は8−1の多数意見で、先般ヴァジィニア州のロバート・スティー…

二つの「エリエリ(Eli Eli)」、YouTube でごまかすブログ(「詩篇」第22篇からと女性落下傘部隊員の詩「カエザリアへの歩み」)

「エリ」とはヘブル語で「我が神」の意味。従って、エリエリは我が神我が神という繰り返しになる。ユダヤ教徒のみならずキリスト教徒にとっても非常に重要な旧約聖書の神への祈り、いや神への叫びである。二回繰り返すところに切実さが自ずと現れているので…

ガメと Dr Marks は別人(Gamay Auber ≠ Mark Waterman)

そりゃ、当たり前。まったくの別人。誰かが、Twitter で、ガメが寝ると Dr. Marks が出てくるから同一人と言った人がいるが、どういう頭しとるんや。ほんなら、同一人物だとして、二役を二十四時間やるんかい。いつ寝んのさ。死んじゃうじゃん。ガメさんは別…

タビー猫は「旅」をする:8か月後に1700キロ先で発見、飛行機で帰宅だと

タビー猫(Tabby Cat)はわが家のエジプト猫(Egyptian Mau=マオとは猫の意味)に似ているが、タビーは毛が長い北方系。なんでも今から8か月前にニューメキシコ州のアルバカーキ市から、ロビン・アレックスさんの飼い猫、タビー種のチャールズ君がいなくな…

今まで「お茶会」運動(Tea Party Movement)について書かなかったわけ―あるいは保守 Dr. Marks でさえ懸念するわけ

そもそも Comments by Dr Marks は、このブログのプロファイルにもあるが、政治的なコメントをするためのものではない。だから、「お茶会」(Tea Party Movement とか Tea Party Protests とか Tea Party Patriots と呼ばれる保守系の米国市民運動)について…

 「核サミット」に関するワシントンポストの悪ふざけ記事(Among leaders at summit, Hu's first)意外と本音か「普天間問題」、鳩ポッポのこきおろし(Who’s Hu)

題からしてふざけてる。WP誌のコラムニストのアル・ケイマン(ケイメン)氏は30年以上も前にハーヴァードの卒業だから、親父ギャグにすぎない。Who’s first?(誰が一番?)と、Hu’s first (Hu Jintao 胡锦涛が一番)を掛けている。何しろ彼は1時間半もオバ…

ワシントンポストの悪ふざけ男アル・ケイマン(Al Kamen)とはこんな男:悪ふざけだから真面目に取りすぎても(少し、改訂増補)

同紙の公式プロファイルは右のとおり→http://www.washingtonpost.com/wp-srv/politics/opinions/kamen.htmIn the Loop というコラムを書いている。なーんだ、自らルーピー(loopy、くるくるぱー)なわけだ。ハーヴァードを卒業してから筆で食っている。記者…

Translation Survey from the Society of Biblical Literature (NRSV をまた改訳するかというアンケート、あーあ、勝手にせい!)Dr. Marks の回答付き

下の太字は私のアンケートに対する回答 1. Association with SBL: Full Member Student Member Associate Member 2. Do you use the NRSV (New Revised Standard Version)? Yes No 3. If not, which (English) translation do you prefer, and why? 4. Which…

ショローム・アレイヘムの小説『永遠の命』(第十回=最終回)

「いいか、話す中身は慎重に選ばなければならない。」 こうささやいてから、エリエゼル=モイシェは次のような助言をしてくれた。 「巡査にはすべてありのままに話せ。あんたが住んでいるのはこの町からそれほど遠いわけではないんだ。しかし、死体はあんた…

ショローム・アレイヘムの小説『永遠の命』(第九回)

以下の日本語の訳語を見て、ずいぶんと差別用語が多いなと感じられるかもしれない。不快に思う人がいるかもしれない。しかし、原作でも英訳でも何語の訳でも、実に多様な身体障害者などを表現する言葉が出てくる。多様なと言ったが、誤解を恐れずに言えば、…

ショローム・アレイヘムの小説『永遠の命』(第八回)

訂正:えーと、以前、「舞台は帝政ロシア時代末期のウクライナですが、ポグロム(ロシアのユダヤ人虐殺)が始まる前で比較的平和な時代です」と書きましたが、ポグロムはもう始まってました。へへ、ごめん。「だが、お前さんは、それで永遠の命が得られると…

ロスアンジェルスの支那街(中華街)とは―美國在住支那人年寄の幸福

多くのアメリカの大都会には確かにチャイナタウンがある。ロスアンジェルスもチャイナタウンといえば、市庁舎の北数百メートルのところがそうだ。実際、現在のユニオン駅の構内に、メキシコ人と支那人が住んだ大昔の境界線が残されている。このようにチャイ…

ショローム・アレイヘムの小説『永遠の命』(第七回)

「さあ、よく見ろ。自分たちの生活もままならない困窮者がこれほど多い俺たちの町を。その者たちだって、死んだら遺骸を包む白木綿(もめん)の反物(たんもの)を用意しなきゃならないんだ。それなのに、あんたは何かい、わけのわからない所から死体をここ…

対で覚えるイディオム "Drat it!" と "Doggone it!"(口語英語表現でごまかすブログ No.18)おまけ“God loves you!”

どちらも碌な意味ではない。あまり使ってはいけない。使ってはいけないのだが、これらはいずれも婉曲表現(euphemism)の結果こうなったのであって、その意味では使っていいのかもしれない。シェークスピアでもこういう表現はあるはずだ。(実は、私はシェー…

ショローム・アレイヘムの小説『永遠の命』(第六回)

そうこうするうちに陽は徐々に高く昇り、町も生きているきざしが出てきて、ようやく本当の朝となった。どこかの家の戸がきしむ音がしたときには、樽一杯分の安堵のため息が出たものだ。いくつかの煙突から煙が立ち昇り、遠くのニワトリの声が次第に大きくな…