Comments by Dr Marks

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Entries from 2011-12-01 to 1 month

年の瀬にオールド・ロスアンジェルスの写真、ちとおセンチに

一枚目は1930年代のダウンタウン。都市の感じがする。しかし現在のロスアンジェルスは関東平野の広さの中に、昔のダウンタウンがあちこちに散らばっているような都市になり、ロスアンジェルスの本来のダウンタウン自体は、どうということはない。二枚目もダ…

ちょっと真面目に本の紹介:余の分野で今年最大の本『史的イエス研究ハンドブック』(全4巻)ブリル社(オランダ)

Handbook for the Study of the Historical Jesus作者: Tom Holmen,Stanley E. Porter出版社/メーカー: Brill Academic Pub発売日: 2011/01/12メディア: ハードカバー クリック: 34回この商品を含むブログ (2件) を見る笑っちゃいけない。今年完結(2009年−2…

イスラエルの歌手エティ・アンクリ(Etti Ankri, エステル・アンクリ)の歌

今日はハヌカの三晩目。昨日、二晩目にイスラエルの映画『新地(New Land, Aretz Hadasha)』を観た。二度目だった。1993年の作品だが、扱っている時代は1948年のイスラエルの建国から数年目のようだ。明確ではない。映画の中の言語は、ヘブル語、イーディッ…

Chanukah Sameach! (Happy Chanukah!) ハヌカー・サメアッハ!(ハッピー・ハナカー!)

西海岸では20日だ。今晩、日の入りから八日間が今年のハヌカ期間。まあ、このお祭に関してはこのブログでも度々笑い話など書いているので「ハヌカ」でブログを検索すれば出てくる。他に本家のブログhttp://markwaterman.blogspot.com/2006_12_15_archive.htm…

ハヌカ・ゲルト(ユダヤのお年玉)をもらった

普通は子供がもらうものだが、まず、もういい加減大人の細君が10ドルもらったと喜んで帰ってきた。子供でなくても、大人と子供くらいの歳の差があれば、つまり老人なら大人にも上げるのである。その後、20ドル、50ドルと結構もらう。気をよくして今日はハヌ…

イエスの話した言語(母語と学習言語または外国語):状況証拠のみだが(その2・完)

さて、イエスの母語は状況的に最も可能性のあるのがアラム語だとして、他の言語は、すなわち学習言語または外国語の能力はどうであったかということになる。冗談なら、イエスはキリストとして神であるから何語でもございと言えるだろうが、史的イエスの能力…

ヘブル語の主の祈りとカルディアン・アラム語(シリア語)と西方アラム語(マールーラ方言)の主の祈り

アラム語のほうは埋め込めないので下記のURLへどうぞ。普通のおばさんが祈ってくれます。かえってネイティヴの感じがでますね。前回記事の二つのアラム語とも比べてください。要するにいろいろな方言があるし、ヘブル語そっくりということ。新約聖書本文のギ…

イエスの話した言語(母語と学習言語または外国語):状況証拠のみだが(その1)

イエスが何語を話したなどというのは、古代の同時代人にとっては関心のないことであった。彼の使用した言語に関連する「学歴・履歴書」のようなものはない。しかし、昔から、彼はアラム語を母語とし、議論や礼拝に必要なヘブル語を解し、更に基本的なギリシ…

イエスの語学力の前に写真3題(変な座席、駅の喫煙コーナー、そして駅の放置自転車)いずれもドイツ

クリスマス・カード用に写真を整理していたのだが、ちょっと紹介。先日、US Airways で隣に座ったおデブさんのおかげで立ち通しだった人のニューズがあった。結局、文句を行ったら飛行機会社が200ドル返してくれたらしい。多分、国内線で5時間くらいなら往…

外国語というのは難しいものである。そこに不思議はない。(イエス、ペテロ、マルコの外国語能力を考えるに当たって、まずヨセフス)

日本というほとんど日本語だけが単一に流通している環境で外国語を習得するのは、もともと困難である。困難でないほうがおかしいくらいであろう。もっとも人にはいろいろな才能があるように、外国語習得がそれほど苦ではない幸運な人がいるのも事実ではある…

「キリスト教起源の終焉か? 主観性と歴史手技の交差で転換する所」RBL 2011巻頭エッセイより

Review of Biblical Literature 2011(書籍版)は今日宅配だった。購読者に1年間毎週ネットで届けた書評をまとめたものである。これには、必ずしもではないが、1年間をふりかえった巻頭エッセイが付く。早速、目を通してみたが、あまり著者の意図ははっき…