Entries from 2013-01-01 to 1 year
ある原稿段階の本の一節より(著作権取得済み) マタイ伝には次のような記録がある。ただし「記録」といっても今日的な客観的な記録と考えてはいけない。何か伝えたいという思いがあって「何か」を伝えているのであって文字どおりではないかもしれないからだ…
ある原稿段階の本の一節より(著作権取得済み) (福音書に関する)予備的説明 新約聖書の初めの四巻を福音書(Gospel)といい、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの順であるが、それぞれ正式には「マタイによる福音書」のようにするのが慣わしである。ただ、本…
まあね、ユダヤんの埋葬式に数日前に行ったわけだが、早速、墓標の上に石ころを載せて帰っていく人がいた。どうして? と思うだろ。( 思わなくてもよろしい。そりゃ、諸君の勝手だから。)ユダヤ人の墓、とくに縦型でなくて寝棺型の墓地は、どの国に行って…
所要があって行った町(Glendale市)の偽の通り。偽電車が走っていたのでパチリ。それにしても「はてな」の写真はだめだな。んっ、余の写真がボケているのだと? まあ、そうかもしれん。ところでアメリカ人というのは土台が(アメリカ原住のネイティヴ・イン…
I.L. Peretz(I.L. ペレツ)作 及部泉也 訳 @2013 Izumiya Oibe 禁無断転載 前編と中編から先にお読みください。 「あなたにも良き過ぎ越しの祭を!」ととりあえず二人は返した。暗闇に訪問客を放り出したままにもできないからである。 「今晩の晩餐の客とし…
I.L. Peretz(I.L. ペレツ)作 及部泉也 訳 @2013 Izumiya Oibe 禁無断転載 ハイム・ヨナはかつて材木商であった。かつてというのはこういう事情だ。「格安」の森の権利を買うまでは材木商だったが、その森はほどなく政府が木の切り出しを禁止したので、彼は…
I.L. Peretz(I.L. ペレツ)作 及部泉也 訳 @2013 Izumiya Oibe 禁無断転載 ヴォーリン[今のウクライナとポーランドの接する地域]のある町に魔術師がかつてやって来たことがある。 ユダヤ人は皆、自分の頭の髪の毛の数よりも頭を悩ますことの多い過ぎ越し…
この話は多少細部や登場人物の役割が異なる話があるわけだが、そのうちの一つをいつもの及部泉也氏と骨さんに監修してもらったので紹介する。身なりのきちんとした中年の女性が一人で食事をしにレストランに入ってきて、店の主人としばらくメニューについて…
いつも暗いユダヤの歌では気がめいる。たまには彼ら独特のユーモアで。歌としては簡単なものであるから訳詩というよりは歌の説明的に。なお、言うまでもないだろうがラビはユダヤ教徒の坊主兼裁判官。なーに、裁判官といっても、よろず揉め事収拾屋、すなわ…
この歌の状況は、標題のようであるとは限らない。小銭そのものの歌と言ってもいいし、なけなしのお金で大道音楽師に好きな歌をリクエストする立場の歌でもいい。この歌も歌う人によって多少歌詞が変わるようであるが、以下の訳はこのヨウツベの通りに訳して…
誰だ? Joan Baez の歌か、などと間違いの場違いの罰当たりをほざいてるのは。そう、元々はイーディッシュの歌詞だ。なお、余は一貫してイディッシュではなくイーディッシュと片仮名で表記しているが、そのほうが適切だからである。余に従うものはイーディッ…