Comments by Dr Marks

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ユダヤ的算術


この話は多少細部や登場人物の役割が異なる話があるわけだが、そのうちの一つをいつもの及部泉也氏と骨さんに監修してもらったので紹介する。

身なりのきちんとした中年の女性が一人で食事をしにレストランに入ってきて、店の主人としばらくメニューについて話し合った後、肉入りジャガイモの鍋すなわちグーラッシとパンを注文した。彼女はゆっくりとそれらを食し、満足な表情で店の主人に聞いた。
「とてもおいしかったわ。お代はいかほどかしら」
「はい、ありがとうございます。肉入りジャガイモが7グローシェン、パンも同じく7グローシェンでございます」と店の主人。すると彼女は、
「わかったわ、合わせて11グローシェンね」
「いえ、合わせて14グローシェンでございます、奥様」
「あら、変ね。11グローシェンのはずよ」
そのやりとりを聞いていた他の店の客も主人に加勢して言った。
「奥さん、そんな計算はないだろう。7と7を足せば14じゃないか。11なんて聞いたことがないね」
すると、この客の女はすました顔で11で不都合はないと説明しだした。
「私は前の結婚で4人の子をもうけました。現在の主人も自分の4人の子を連れて私と再婚し、再婚後に3人の子を産みました。今、私は7人の子供がいて彼も7人の子供がいます。でも我が家で子供の頭を数えてみると11しかありませんよ。論より証拠でしょうが」

まっ、これがユダヤ式算術だそうです。みなさまユダヤ人とお付き合いの際はご注意を。
Disclaimer: This story is not intended to insult any ethnicity.