Comments by Dr Marks

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対で覚えるイディオム "Drat it!" と "Doggone it!"(口語英語表現でごまかすブログ No.18)おまけ“God loves you!”

どちらも碌な意味ではない。あまり使ってはいけない。使ってはいけないのだが、これらはいずれも婉曲表現(euphemism)の結果こうなったのであって、その意味では使っていいのかもしれない。シェークスピアでもこういう表現はあるはずだ。(実は、私はシェークスピアなどよく読まん。細君の受け売りだ。)

Drat it! は Drat you! とか、簡単に Drat! とも言う。元の英語は God rot it!(直訳すれば、「神がそいつを腐らせますように」。だから、God rot you! でも、God rot him! でも何にでも使える。)普通の用法としては、イライラしたり、いらだたしく、腹立たしいときに使う間投詞。

Doggone it! も実は上のイディオムと同じ。ただし、元は God damn it! やはり、イライラしたり、腹立たしいときの間投詞。従って、どちらも、日本語としては、クソ!とかミソ!とか勝手に入れてください。

最期に、God loves you! これには悪い意味はない(ないだろうな、自信ないけど)。「神はあなたを愛しています!」う〜ん、なんか腐れ牧師が言いそう。しかし、悪い意味はないんだから、あなたが悪い意図で使わない限り、その人を勇気づけるかもしれないね。

さて、ここで、なぜ God loves you! と三人称単数のエスが付いているのに、他には付いていないのか。他の言語などでも、神には divine plural といって単数でも複数動詞で受けることがあるという説明は可能。しかし、単純に、May God rot it! のように、May が省略された願望文と考えれば、仮定法現在動詞だから三人称単数でもエスは付かないということになる。

さて、それでは God love you! と言ってもいいではないか、May God love you! なんだから、とおっしゃるかもしれない。う〜ん、どうかな。あまり言わんね。願望・祈願しなくても神はあなたを愛し私を愛してるんじゃないの。そう考えると人生が楽になる。しかし、God bless you!(神があなたを祝福されますように!)は God blesses you! とは言わんね。何でだろう。「愛する」ってのは簡単だけど(とくに口先では)、「祝福する」って大変だよね。すぐに宝くじに当たるようにしてあげなきゃならないし。ホントかな。

あっ、冗談めかして書いたけど、英語の習慣(loves だけとか bless だけとか)のことと、他の口語表現も本当です。たぶん、いい辞書ならどちらも載ってると思う。