カトリックで育つと優しくなるのか甘ったれになるのか（独り言）

一昨日、ロスアンジェルス恒例のカーチェイス（犯人の車をパトカーが何台も追いかけること）があった。普通、カーチェイスはハイスピード・カーチェイスなのにこの場合はロースピード・カーチェイスであることと車が白のベントリーだったことがめずらしかった。

私の住んでいる地域は、私のような貧乏人もいるが金持ちも住んでいる。我々がお屋敷町と言っている辺りがそうだ。それ故、ベントリーやロールズロイスなど珍しくなく、マーケットの駐車場で何台か見かける。ベンツとかBMWやレクサスなどはごく大衆車。しかし、普通のベントリーに白はなく、値段も日本円で１千万円ちょっと。しかし、この夜に逃げていたベントリーは白で、解説しているテレビのアナウンサー（３時間にわたる追いかけっこだったが、ずっとコマーシャルもなしで空からの実況中継がある←私が観ていたわけではない、ちょっとだけ観たけど）によると３千万くらいする特別仕様だそうだ。

で、どうしてノロノロなのにすぐ捕まえないかというと犯人が銃を持っていたからだ。しかし、最後は（ガソリンも切れたからか）停車したのでスワットチームが装甲車３台で取り囲んだところ、犯人は自分の銃で頭を撃って自殺したそうだ。

さて、今度は昨夜のこと、対照的にハイスピード・カーチェイスになったし、逃げてる車はどちらかというとオンボロのワゴン車だ。あの白いベントリーは自分の車だったらしいが、このオンボロは盗んだ車らしい。どうせ盗むなら新しい車にしろよ、と言いたいが、売ったりするのには中古のほうがいいらしい。

それはともかく、この犯人は、自分のお母ちゃん（奥さんじゃなく、母親）の家に近いところで御用となった。普通は、カーチェイスで犯人が逃げおおせることはない。結局捕まるのだが、母親のところまで逃げて捕まるというケースは珍しくない。とくに犯人がラティーノの若者の場合がそうだ。カトリック信仰の環境で育ったせいなのだろうか。荒くれ男も最後は母親だ。