Comments by Dr Marks

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独立記念日の花火に逃げまどふルーファス

我が家の近所にはゴルフ場がある。そこのクラブで毎年7月4日に花火大会が催される。会員でないとクラブハウスから鑑賞はできないが、近所なので我が家の庭から観ても変はりはない。しかし、近年は不況から花火に必要な華々しさがなくなつた。1時間の花火が昨年は30分に縮小され、今年は15分ほどで終わつてしまつた。

それでも我が家の庭から居ながらにして見物できるので、誰かしら夕食を兼ねて我が家に来るのが慣はしとなつている。今年は退役傷痍軍人会からもらつたスーザの行進曲をかけながら待つていたのだが、結果はみじめな短時間打ち上げであつた。

ピストルを天に向かつてぶつ放すのは流石に禁止になつたが、全米で花火大会が催されている。それらを観るためなのかヘリコプターがやけに舞ふし、あちこち遠くで花火が鳴るだけでなく、ごく近くで花火が鳴り出したからルーファスは震へ上がつたらしい。ふと見ると、隣家との塀の上を慌てて逃げてゆくのは彼ではないか。庭に座つた我々にも気づかず一目散だ。

今朝、教会に出掛ける際には、庭で何事もなかつたような顔で挨拶した。この弱虫。