猫猫先生の好きだった女の子の名前とイエスの姉妹の名前
どちらも原則的に解明不可能だ。前者は小谷野敦先生のみぞ知るだし、後者は神のみぞ知る。セキュリティー度が強いパスワードのようなものである。
近頃ブログ猫猫はコメント受け入れを開始したが、現在のところ本人以外のコメントはない。さまざまな理由（コメントする必要がない、反論したくない、怖い←誰が、etc.）が考えられるが、最大の理由は「なぞなぞ認証」に回答（解答が正しいと思うが、はてなでは回答となっている）しなければならないからだ。
私はかつて（知ってる人は知ってるが）あるブログの「なぞなぞ認証」で小学校の名前を聞いてきたので正しく答えてコメントしたことがある。これは知っている者にとっては超簡単だし、知らなくてもある程度事情のわかった人ならば容易であると言える。しかし、猫猫先生の「私が小学生のころ好きだった女子の名前は？」という謎々は原理的に難しいものであることがすぐわかる。彼の著作や経歴は公開のものであるが、それでもわかるはずがない。
まず、小学校は二つある。二つの小学校の同級生はそれぞれにあの子かなこの子かなと考えるだけでお互いに情報を交換することは難しい。そうでなくても、小学生時代は６年間あるから、そのどの時期の女の子を指しているのかは本人しかわからない。ただし、この人たちは、時間さえ掛ければ全員を入力してみて試すことはできるが、もし「小学生のころ」の意味が同じ小学校の女子を指すとは限らないとすれば、事情は下記の一般の人と変わらなくなる。
一般の人にとっては、まさに不可能である。日本人の名前は発音に限れば、近頃は洋風の変な名前も多くなったとはいえ、それほど多くはない。ただし、同じ発音の名前でも、猫猫先生の求める問の答が漢字であれば、同音異字は大変な数になる。更に、答が苗字（姓）を含むとすれば、まぐれ当たりも誤答とされるおそれがある。だから、奥様の葵さんにでも聞くしかない。（教えるわけないか。）
まあ、僥倖を当てにしても無理だな。しかし、そういうことがあったら、猫猫ウォッチャーたちは「これだぞー」って 2ch 辺りで公開するだろうか。私だったら偶然に幸運を手に入れても絶対他言はしない。（だから教えて、ナンチャッテ。）
あれっ、イエスの姉妹の名前を書く余裕がなくなってきたぞ。えーと、聖書によると（マルコ伝６章３節）、イエスの兄弟姉妹はヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの４人の男兄弟と複数の姉妹がいたと書いてある。もっとも、一般には複数の姉妹はイエスの妹と考えられているが、姉だとも言われてきた。このことは男兄弟にも言えることで、すべて弟と考えられているが、兄だという伝承もある。
さて、姉妹は二人以上いるわけだが、どうして名前がないのか。そういえば日本の古典の作家にも「菅原孝標女」のように、妻であれ娘であれ女は女で、名前など書かれていない場合がある。紫式部や清少納言も名前とは言えないが、まあ名前化しているからましなものだ。
閑話休題。いやっ、菅原孝標女と同じかもしれない。一説では（前回取り上げたクロッサンなんかもその説だが）当時の地中海世界では女の地位が低く、男に並んで名前など出さない習慣だそうだ。待てよ、言挙げしないなら、女はむしろ神様か？
冗談はそのくらいにしておく。実は、後代の伝承では、イエスの姉妹の数は二人で、名前はサロメとマリアだそうだ。しかし、確かめる術はありませんよ、諸君。そこんとこ、猫猫先生の「なぞなぞ認証」と同じ。なお、イエスの姉妹の名前に関しては、（お暇なら）私の本家の過去ログをご覧あれ。（http://markwaterman.blogspot.com/2007_01_31_archive.html）
