Comments by Dr Marks

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地蔵菩薩と阿鼻地獄とReturn-Path(猫猫先生と犬好き嫌煙家の応酬に寄せて)

猫猫広報室ではないが、このところあまりあちこちのブログを読む暇もないので猫猫話題になるのは仕方がない。近く日本行きの予定も立てざるをえない状況などもあいまって、実際に忙しいというよりは気忙しさが厭わしい。しかし、一月前よりはましで、カントを座右に置いて例の竹田先生の本を読む余裕くらいはある。彼の小説は土曜日までには来なかったが、今日にも届くかも知れない。

その数少ない私の訪れる猫猫ブログの中で、日本語ウィキペディアのボランティアの話題があった。私はヘッダ解析など無理でいつものIT助手にでも聞くしかないが、Return-Path というものにもダミーがあるのだろうか。ダミーのようにみせかけて一切返事をしない只のゴミ箱という場合は考えられないのだろうか。いずれにしろ素人だから私はわからない。

しかし、あのリターンアドレスを見て、あれっ、と思った方は多いと思う。とくに、私のように仏教や多少比較宗教学に首を突っ込んでいれば(比較宗教学系の学会発表2回)、何だこりゃこのボランティアの趣味か、と思ったものだ。Kstigarbhaとはサンスクリットで大地の腹、すなわち地蔵菩薩のことで、普通はKsitigarbha と綴るのだが、s は無母音で強く発音するから i を入れないローマ字綴りがあってもおかしくないし、意識的に入れなかったのかもしれない。ただ、あの文字列が偶然であることはなかろう。

少なくとも小谷野先生に回答したボランティアの何らかの属性を示すものであろう。そして、ここにメールしても一切救いはない。どんなメールもゴミ溜めに消えてしまうからだ。本来なら地蔵様はみんなの救いを待っているものなのだが。

(前々回の記事に対する小谷野先生の添削に関するこぼれ話一つ。「の」や「of」は文章を綴る場合も翻訳する場合も曲者なので注意すること。常日頃そう言っている私でさえ急いで書いたりすると、今回のようにご指摘いただく羽目になった。さて、これらの「の」や「of」というのは、逆に主属与対(1〜4)のすべての格に使えるので、外国語のテストで掛かり具合がよくわからない場合は誤魔化して訳すのにも使えるということだ。学生がそうしても無闇に減点できない場合がある。しかし、そんなことばかりしている答案には絶対にAを上げないことも確か。)