Comments by Dr Marks

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あれつ、年が明けてる、お任せ日本時間だからな+「このエリを見よ!」

31日の締めで軽い話題をと思ったら、もう年頭じゃねーか。

猫猫先生『駒場学派の歴史』に写真が入るようになった。進歩だね。そこで、あれっ、私と同じ日付か、1月1日だ。そこに、何となく二枚目、いや違った。二代目的な顔があるなと思ったら、やっぱり学者の二代目だって。よっ、稲賀屋ー。

  この写真だけど、この衿のシャツ知ってる。Stand-up collar shirt とも言えるが、普通は collarless shirt と言う。えーと、色は color(カッラー)だが衿は collar(カーラ)でハイカラの high collar ね。

俺も一応持ってる。ネパール製でとても目が詰んだ織り方で、もちろんコットン百パーセント。クレアモントの輸入屋で買った。どんなとき着るかというとほとんど家にいるときだ。あと近所に出掛けるときくらい。日本の先生様のように公の場や公の用には着ない。蝶ネクタイはするけど。

小谷野先生、村上陽一郎先生の写真はちょっと昔すぎるんじゃないの。彼は若作りだけど昔の写真だよ。お澄ましして似合ってるね、一応。彼自身カト信徒だけど、カトリックの司祭みたいにも見える。



このシャツの起源はいろいろ考えられる。一つは、昔、衿だけを洗うために衿をいちいち取り外していたシャツの衿を取った状態だ。いつも糊の利いた衿など不要であり、ないほうが涼しい南アジアならこれは喜ばれそうだ。ほら、インドの人たちが着てるだろ。この意味では collarless shirt だな。

あともう一つ。衿をはずしたということでは似ているのだが、聖職者の爪入り(clerical collar)だよ。俺も一応持ってる。あまり着ないが、急なときに人に借りるわけもいかないので持っている。この意味では stand-up collar shirt かな。


だけど、最近気がついたが、日本の学者さんは何でこれが好きなの? Collarless だから? Stund-up collar だから? 来年の卒論テーマに迷ってる大学3年生さん、ちょっとこれやってみたら。着てる学者さんの意識を探る、なんちゃって。

Dr. Marks の場合はわかったね。Collarless は、自宅で寛ぐときに首が楽だから。アンチ権威なんて意識はないからね。Stand-up collar は葬式などの商売道具だから。シャツで権威づけるなんて意識はないからね。

着てもいいけど、どんな場合にも着るのね日本の学者さん。うん、稲賀屋さんも似合ってるよ。えっ、西垣通先生、似合いすぎで怖い。あっ、彼も二枚目、いや二代目だよ。小谷野先生は初代で頑張ってるから、こんなの着ない。着ないでね。