復活日が近づくが

また、いい加減な説教が続くのだろうな。値引きした復活、水割り復活、捻じ曲げ復活、出鱈目復活。だいたいが、今還暦以上の年代の司祭・牧師に多い。自由主義神学の悪い影響を受けた世代で、イエスがせっかくはっきりと（parresia）語ってくれたのに（マルコ8：32）、わざわざうやむやにしようとする。まさに偽預言者だ。

もちろん、世代だけで区分できることではなく、同じ傾向は若い人にもあり、昔よりそのような教職者が増えていることは確かだ。その理由の中には、福音をもたらすイエスが何者であるのか知らない、つまりキリスト論の軟弱化があるのかもしれない。

その遠因には、礼拝式での聖餐式の簡素化や使徒信条の告白廃止などがあるように思えてならない。聖餐を受けられない未洗礼者に気を使って聖餐式を減らしたとか言うが、聖餐式の意味を知らないからこそそんな馬鹿なことができるのであり、自分自身が使徒信条の信仰からはずれているからこそ礼拝において告白できないのだ。そして、いつしか、信徒はそんなものがキリスト教の信仰だと思わされてしまう。