Comments by Dr Marks

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ポッサムに遭遇する

春の休暇のうちにいろいろなことがあった。その間に片目用の運転実技試験にも受かった。なるべく小回りが利くほうがいいと思って二人乗りの車で出掛けた。(アメリカでは自分で自分の車を運転して試験を受ける。)

助手席に試験官を乗せて走り出す前にいりいろなテストがある。ライトの位置とか手信号で右に曲がる場合はとかであるが、この段階で三つ間違うと運転もさせてもらわないで不合格だ。実は、この段階で一つ減点になった。デフロスター(霜取り)の位置がわからなかった。普段乗らない車であることと、霜など着かぬ南カリフォルニアのことだからわからなかったのだ。試験が終わってからわかったが時既に遅し。しかし、合否には影響しなかった。

ほかに失敗は、車を道端に寄せて停車しろというから、なるべく縁石に近づけて完璧に停車したことだった。完璧なのになぜ失敗かというと、次の指示がその位置から真っ直ぐにバックしろというものだったからだ。しかも、バックは上り坂になっているから真っ直ぐにはバックできず、一度縁石に触ってしまい、やり直した。次の指示がそんなことだとわかっていたらあんなに完璧には着けなかった。

休み明け新学期(第四学期)になって随分と夜が早く明けることに気づいた。前は着く頃にようやく夜が明けたのに、今は家を出てしばらくすると明るくなる。教室でいるべきはずの学生がいない。なんでもイタリア旅行中で、今度の地震のための欠航で予定通りには帰ってこれないと連絡があったそうだ。本人は元気らしいので一先ず安心。


大きさは猫くらい(しかし、多分ネズミの仲間で弱虫)

夜、トレイダージョーズに買い物に出掛けた帰りに、ポッサムが道を横切った。私の住んでいるところは、東京に譬えれば都心なのだが、住宅地は緑が多くリスなどは毎日目にする。数年前にはアライグマの夫婦が我が家の庭で一晩を過ごしたほどだ。しかし、ポッサムがまだこの辺りにいるとは知らなかった。PossumはOppossumともいうが、この辺りのものはオーストラリアのものとは違い、可愛くない。ほとんどの人は気味が悪いという。おまけに長い尻尾をピンと伸ばしたままヨタヨタと歩く様は、まさに無様である。