Comments by Dr Marks

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ならばパレスチナは? Youtube のおまけ2個付き

うん、「ペリシテ人の地」ということだよ。ペリシテ人というのはよくわからない。古代からパレスチナなのでパレスチナ土着の民であることは間違いないが、今のパレスチナ人とは違う。

パレスチナは「カナンの地」とも言われるが、正確に言うと、カナンの地のほうがパレスチナより広い。で、カナンの地はカナン人の土地なのだが、カナン人はハム族の(ハムの子)カナーンの子孫となる。もっともハム(語)族とかはセム語族と同じで、むしろ古代ヘブル語は彼らから引き継いだと言われるほどだ。

ペリシテ人は、カナン人との融合はあるとしても、カナン人そのものではないかもしれない。しかし、この辺りの古代史は今も多くの研究者がいて豊かな知見があるようだが、私の範囲ではない。とても面白そうだが、それこそ手が回らない。大きな宗教学会などで、面白そうな発表を聞かせていただく程度である。

しかし、私の友人の例を本家に書いたことがあるが、現代でも混血はかなり複雑なのだよ。昔のカナンの地、ペリシテ人の地(パレスチナ)でも婚姻関係は複雑だったのではないかと思う。

彼は一応、大本はキリスト教アッシリア人アメリカ人と言うが、父親にはキリスト教イラン人の血が混じっているし、アルメニア料理の店でアルメニア人の名前で予約などするから、「何だ、それは? お前の名前じゃないじゃないか」と言ったら、「お袋の姓だよ」と言うではないか。トルコやアルメニアから何代か前にアメリカに来たらしいが、どの家族も共通しているのは何代も続くキリスト教徒だったというだけで、結婚はどの民族でも構わなかったらしい。

でもなあ、アッシリア人て何だと思う? 答は考えてね。

まず、おまけの一つはイランのテヘランにあるアッシリア人キリスト教会の様子。二つ目は同じくイラン(ペルシア)の教会だが、アッシリアン・カトリック教会とアルメニア教会の紹介だ。いずれも長〜い長〜い歴史があるんだよ。そして、混血。