キリストの墓守はイスラム教徒
聖墳墓教会は、1852年以来、アルメニア正教会とギリシア正教会とコプト正教会とローマカトリック教会とエチオピア正教会とシリア正教会が仲良く使うことになった。オットーマン政府(オスマントルコ)からのお達しだからだ。今でもこれは変わらない。
もう一つ変わらないのが、この教会の鍵番だ。それはオットーマン政府の、従ってイスラム教徒の役人である鍵番のことだ。時代は巡って、もはやイスラエルにオットーマン政府などないわけだが、種々のキリスト教派の間に入り、今でもその子孫が中立的な立場で鍵番を務めている。
ところで、キリストの墓をゴードンの園の墓と思っているプロテスタントのキリスト教徒は多い。しかし、いくらプロテスタントに属していても、まともな学者なら、園の墓がキリストの墓と思う者は、まずいない。園の墓は100%歴史的に可能性がない。しかし、聖墳墓教会は、かなりの可能性がある。私のような墓の専門家が言うのだから信じなさい。
墓守がイスラム教徒なら、生まれたところ(ベツレヘムだとすれば)も今はアラブ人の居住区だ。イエスはイスラム教徒に守られている。仲がいいものだな。