Comments by Dr Marks

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我が家のルーファスはどうしているべえか、と思い出させるヴィア・ドロローサのずぶ濡れ子猫

雨が降れば、ヴィア・ドロローサも人影はまばら。雨に濡れた子猫が一匹座っている。実は、アラブの少年たちが優しい目で子猫を見ているから大丈夫。この辺りはエルサレム古都のムスリム地域で、アラブの少年たちは一生懸命親の手伝いをしている。

今はアラブ人の中にいる。そんな訳だからではないが、たまたま友人がイスタンブールとドバイにいて、どちらもついでに来いとは言うが、やはりちょっと無理。アラブ人はみんな優しい。もっともユダヤ人に、優しくないと生きていけないようにされたのかもしれない。イスラエルの警官も(仕方がない面はあるが)、アラブ人と見ると、夕方などは身分証明書の提示を求めているが、ユダヤ人や外国人にはそうしない。

アラブの熱い茶は美味い。セージが入ったアーブ・ティーが好きだが、この人たちと暮らしての楽しみは果物や野菜だ。幹に付けたままで売っているバナナもいい。みずみずしい大きなミニトマト、そして富有柿が新鮮だ。富有柿は日本から種が伝わったらしい。

そうだ、猫とアラブと煙草の話になるが、アラブ人は猫猫先生とお友達になれるかもしれない。彼らは老いも若きも煙草飲みだから。小谷野トン先生は、正直者の名作案内がかなり売れているそうで、よかったよかった。