Comments by Dr Marks

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おかしなタイムズ・スクエア爆破テロ未遂犯:いくつかの新しい情報を加えて最終回としたい(爆破したくなかったテロ志願者だった)およびいくつかの訂正

彼の実家はパキスタン空軍将校だといっても、それほど裕福ではなかろう、と以前書いたが、かなり裕福なようだ。二日前の親類の家の門というのは、かつての一家の出身の地の旧家屋であり、現在は立派な近代的な豪邸に住んでいる。父は現在70歳代だが、単なる将校ではなく、三つ星の空軍大将だ。(http://nyti.ms/ciLRFC

また私は、発見されなければ爆発の可能性はあったとも書いたが、専門家によると爆発するはずがなく、犯人のファイサル・シャーザードも爆発しないようにしたと証言しているらしい。むしろ、意味のない花火の煙を出し、近くの露天商らが気づくようにしている。彼は、自宅の借金のことで金に困っていたことは本当のようだが、これとテロ加担の関係は不明だ。

しかし、いずれにしろ、彼としては人を殺すつもりはなく、心配なのは家族がテロ組織の人質となることだったようだ。従って、テロ組織の指示に対してあからさまな拒否はできないが、ぎりぎりのところでことごとく失敗するように仕込まれていた。彼自身が逮捕されたとき、ほっとした表情で、むしろ元気になったことでも、これはうかがい知ることができる。

上の火器は、犯人が飛行場に向かう自動車の中に残していたもので、Kel-Tec Sub Rifle 2000 という。ご覧の通りライフル銃なのだが、部品をとりはずした本体がピストルになるので、コネチカット州の銃器屋はピストルで犯人に売り渡したそうだ。(本当は間違い、あるいは違法販売。)価格はたった400ドル。ネットで探してみたが、割引価格だと確かに400ドルで入手できる。銃弾も普通の 9mm ピストル弾でいいのがミソ。こんなもん、持ってても使うつもりはなかったんだろうな。(http://nyti.ms/bylyFA