Comments by Dr Marks

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今日、予備選に行った。重要な役職は女性に投じた。男は頼りないけん。

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共和党知事候補メグ(左)と共和党上院議員候補カーリー(右)

大統領選でも大騒ぎになるからご存知だろうが、今日の選挙(6月第2火曜日)は予備選(指名予備選挙=Nominating Primary Election)といって、秋に予定される選挙(11月第1火曜日)、本選(一般選挙=General Election)の前哨戦であるが、ほとんどの国民が政党に属していない日本では考えられない選挙である。なお、今年は大統領選はない。2012年が次回だ。

例えば、私の場合、共和党員であるから、この予備選挙において共和党の中で候補者を絞る選挙をすることになる。民主党民主党、その他の党はその他の党の候補者に限って選挙する。カリフォルニア州の場合、完全な内部限定(closed)システムで、選挙人として所属を届けていない党の候補者には選挙できない。(よって私は民主党候補やその他の党には投票できない。初めから、共和党用の選挙用紙となっており、共和党員の候補者だけがリストされている。)

今回の重要ポストはシュワルツネッガー知事の任期満了に伴うカリフォルニア州知事職だ。元々の政治家スティーヴ・ポイズナーと元 eBay のCEO メグ・ウィットマン女史の事実上の一騎打ちで、私はメグに投票した。ポイズナーは古典的保守で融通が利かない。

今、事実上の一騎打ちといったが、泡沫候補アメリカにもいるもので、その他に共和党の統一候補になりたい者は6人いる。つまり、8人いて、この中から一人が共和党推薦の知事候補となる。なお、本選挙においては、誰に投票してもよい。例えば、共和党員の私が、民主党推薦の候補者や、緑の党の候補者に投票してもかまわない。

もう一つの重要ポストは上院議員だ。各州2名の上院議員のうち1名が改選の年である。これも私は女性候補カーリー・フィオリーナに投票した。他に4人の男性候補がいるが(つまり全部で5人)、改選予定で再選を狙っている民主党のバーバラ・ボクサー上院議員を打ち負かせるのは彼女しかいないだろう。彼女も会社役員だ。

とすると、選挙ではその2人に投票して終わりかと思うであろうが、さにあらず。他にも副知事とか何やらかにやらのポストがあるので、上記の2名のほか、26人に投票してきた。なお、ポストに投票するだけではなく、こういう選挙の機会を用いて住民に直接選挙させる案件がかならずある。今回は六つの議案があり、それぞれに賛成・反対を投じてきた。

このように、多数のポストや議案について結構分厚い配布資料に基づいて考えて投票するので、なかなか選挙するほうも大変だ。(もちろん被選挙人は連日キャンペインや大金を投じたTVコマーシャルで大変なのは当たり前だが。)だから、棄権する者も多いのが現状だし、投票したいときは選挙人登録を現住所で届け出る必要もあるのだが、それさえ面倒臭いと考える市民も多い。困ったものである。

投票の締切は午後8時。間もなくだ。しかし、出口調査で、その頃には大勢が判明するだろう。メグおばちゃんと、カーリーおばちゃんが勝ちだろうな。(ところで、どうして民主党の候補のことは書かないの、と聞かれるかもしれないが、民主党員しかその資料を持っていないので、共和党員の私は知らないのよ。それが予備選。)