Comments by Dr Marks

出典を「Comments by Dr Marks」と表示する限り自由に引用できます

シカゴ市がようやく市民のピストル所有を認めた:ふと気になること(遺産的旧式銃の保存)

2箇月ほど前だったが、連邦最高裁判所がシカゴ市の護身銃を保有させない市の条例を違憲とした。このたび、その判決に基づいてシカゴ市は満場一致で新しい条例を定めたそうだ。これで28年間銃の保有を禁止されていた市民は合法的に銃を持てるようになる。〔http://bit.ly/bhAXtb

それでも一切が自由なのではなく、自宅で保管する場合、すぐに撃てる状態にできるピストルは一家に一丁であり、その他にも所有する場合はすべて発射できないようにしておくか鍵のかかった保管庫に入れていなければならない。銃の保有は登録制で、5時間の講習も義務付けられる。4時間が講義、1時間が実技だ。講習はないよりあったほうがいいだろう。信じられないほどの馬鹿が銃をさわって困ったことがあるからだ。

ふと気になることというのは、現在は販売されていない古式で美的にもすぐれた銃の保存だ。現在販売されている銃というのはほとんどがモダンなデザインでかつ機能的にもすぐれているのかもしれない。しかし、余は昔の艶かしい形のピストルが好きじゃ。このニューズの写真にコルト・ピースメーカーらしきものが写っていたのでふと気になってしまった。

おお、なんでそんなの気にするの、ということを説明しなければならない。わがロスアンジェルス市でもそうだが、今はいろいろな市と警察が市民に公告して自宅にある銃を持ってきたら1丁なんぼで買い受けますよ、と運動しているのだ。集めた銃は、普通は鉄に溶かしてしまって潰すことになる。中には高価なものもあるはずなのだが、1丁なんぼで一律に買い上げる。その後は鉄屑なのだ。とてももったいない話ではないか。あーあ、昔なら自由に古道具屋で売買できたのに。