Comments by Dr Marks

出典を「Comments by Dr Marks」と表示する限り自由に引用できます

どうでもいい猫の話題ふたつ:招き猫がまねかないこと、そして猫に躾けられる飼い主

ミニの招き猫をもっているのが、我が家の猫ティシャ・マリーアとの関連で、招き猫の仕草がよく問題になる。余は招き猫の意味をもちろん説明するわけだが、その後で決まって聞くのが「でも、この猫は招いてなんかいないじゃない」という怪訝そうなコメントだ。そうだ、彼らにすれば招き猫はウェルカムなどしていない。「シッシ、あっち行け!」という仕草なのだ。そう、日本では手のひらを下に向けて招くのだろうが、欧米では「あっち行け」のサインになる。「こっち来い」なら、手のひらは上に向かなければならない。

我が家の猫は午前3時頃に起き出して(16時間寝ているくせに)一人遊びをしている。ピーピー鳴く鳥のオモチャや紐に飛びついて遊ぶのだ。しかし、5時頃になると人間と遊びたくなるらしく、起こしに来る。エサなどは出ているから腹が減ったということではない。あくまでも一緒に遊んでほしいのだ。ところが、この猫は余を起こしには来ない。なぜなら、余は無視するからだ。ところが、細君が相手してしまったものだから味を占めた。彼女のベッドの下で最初はミイミイと情けなく鳴いているが、起きないとベッドに飛び上がって実力行使する。猫も甘い顔をする人間はよくわかっており、猫が人間を手なずけてしまう。