Comments by Dr Marks

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Dead or Alive =まあ、アメリカの伝統ではある(オサマ・ビン・ラディン殺害)

世界で職業としての賞金稼ぎが許されているのはアメリカとフィリピンだけと聞いている。アメリカでは “bounty hunter” と呼ばれるもので、現在でも合法的な州が確かに稀ではない。

職業とはいっても、純然たる私人としての仕事であって、警察のような公的な権威はない。だから、dead or alive となると、さすがに現在は一般的ではないらしい。Dead or alive とは、賞金のかかった重罪人の身柄を「死んでいようが生きていようが」持って来た者に賞金を払うというシステムだ。

更に、死んでいたとしても、どのような状況で殺すことになったかなど、いっさい問われることなく賞金は支払われるというのが原則だ。逮捕して、裁判で死刑判決で、今なお生かされている麻原などの扱いとは雲泥の差である。

もっとも、私人による、そんなことが許されない州や外国でそれをやって、自分が逮捕されてしまう間抜けもいたようだ。Dead or alive だから、賞金稼ぎは訓練を経て戦闘能力が高くなった人間の仕事である。今回のアメリカ海軍 SEAL のようなものである。

しかしなあ、オサマ・ビン・ラディンかどうかわからない人間を殺して海に閉じ込めちゃうなんて、さすが海軍 SEAL だよ。納得。