ソノマの町 No.3: 最北のミッションと主人待つ犬
最北といってもカリフォルニア21ミッションの最北なのであって、カリフォルニア州の中でもちょうど南北の真ん中にすぎない。ミッションの正式名称はミッション・サンフランシスコ・デ・ソノーマ。略してミッション・ソノーマ。ミッション・ソラノとは言わない。
目の覚めるような豪華なミッションも多い中、この素朴さは何だ。しかも、十字架の下の礼拝堂では、現在もローマ・カトリックの信者が集う生きた教会なのだ。どうも曇り空できれいには撮れていないが、美しい薔薇のほかにサボテンの花と実が印象的だった。見えるかな?
余が朝食を取ったベーカリ・カフェの前で主人を待つ犬がいた。ときどき体を伸ばしたり、首を左右に回すことはあっても、おおむねこの姿勢でおとなしく待っている。余が感心して見つめていると、なぜか町のおじさんたちが余に快い挨拶をして通り過ぎる。余の犬とでも思ったのだろうか。