Comments by Dr Marks

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イーディッシュ語で伝わる笑い話とゲットーでの子守歌


話と歌はミスマッチだが。笑い話は数々あれど結構よく出来ているのがあるので一つ紹介。

ヴァッセルマンの息子が、あろうことか洗礼を受けてクリスチャンになってしまった。ユダヤ人の村では大騒ぎ。ヴァッセルマンを、親として監督不行き届きとか何とか言ってあしざまに罵る者もいたが、多くは気の毒そうに思って同情していた。そこで、親しい者が心配してヴァッセルマンに言った。
「神様にお会いしたら、息子のことをどう申し開きするつもりだ。会わせる顔がないだろう。困ったな。」
しかし、ヴァッセルマンは平気な顔をして、こう答えた。
「なに、そのことじゃ神様も同じ。そのとき神様はどうなさったか聞くだけさ。」

歌は「あなたの白い星の下で」。