Comments by Dr Marks

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Gag Order? はてな?

Gag Order (ギャグオーダー)とは、報道管制もしくは当事者による言論の制限である。日本語版ではなかったが、Wikipedia で “gag order” と入れると数箇国語の解説が出てくる。今日のコメントは、再び、hatena への疑問である。(こんなことばかりしていると、本当に「はてな帝国」から deportation order=国外追放命令をもらうかもしれない)。

実は、一つ前の記事を書いたときは小谷野先生が自分でプライヴェートモードに替えたと単純に思っていた。ところが、彼自身が「はてな」が強制的にそうすると発言していることを見つけた。まさか、と思った。そんな馬鹿な、である。実際、そのようにコメントしている(つまり小谷野氏の嘘だと)人の記事も見つけた。

以下は私の推理であり、日本のネットに馴染みの薄いウスラトンカチ(←今の日本人でもこれわかります?)の言うことだから、ひょっとしたら笑われるかもしれませんが申し上げます。

やはり、「はてな」からのギャグオーダーかもしれない。

猫猫先生は、どうやら禁煙列車のことで実際に法廷で係争中で、そのことを当事者である小谷野先生が自分のブログ『猫を償うに猫をもってせよ』で何か言ったらしい。普通、ギャグオーダーは裁判官から出るもので、対象は報道機関と当事者である。雇用者が従業員に対して出すこともあるので、この場合はプロヴァイダーである「はてな」がクライアントである小谷野氏に出したことになる。

まさか、そりゃー、とか、それは誰でも知ってる常識ですよ、とおっしゃる方は、Dr. Marks いまさら何言ってんの、となるのかもしれない。しかし、ギャグオーダーの真意は、陪審員が予断をもって裁決に参加しないためのものであり、日本で必要なものなのか

日本の裁判員制度がどのように運用されるかは知らないが、アメリカの陪審員は、ランダムに運転免許証のデータなどから抽出されて始まる。しかし、実際に法廷に臨むのは、そのようにして抽出された者の20分の1程度である。裁判官の指導の下、原告・被告双方の意見も聞いたうえで、感情や己の正義感などではなく、証拠を証拠として厳正に判断し、事実を事実として合理的に結論できる者だけが残される(ここまでは juror selection といわれる手続きだ)。それでも、素人の集まりだから、報道の動向などに流されることはありうる。そこで、裁判官が報道機関や当事者に報道管制を求めることになる。

で、日本のことだが、裁判官が自分で判断するんでしょ? 猫猫先生がちょっと書いただけで左右されるの、裁判官が?! やっぱり、「はてな」に誰かがねじ込んだのかなあー。そうだとすれば(そうだとは言っていないよ)、そんなことに屈しない hatena ちゃんでいてほしいはてな大帝国なんでしょ。さてもすさまじきものは…。 それにしても、猫猫先生って訴訟をばんばん起こせるほど金持ちなの?知らなかった。俺自身は貧乏だけど、医者と弁護士は身内で間に合うのでよかった。でも、誰も訴えないでね。俺すぐ謝るから。