Comments by Dr Marks

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Dr. Marks ユダヤ教に改宗?

キッパ(ヤマカともいう主にユダヤ教徒が被る男性用ヘッドカヴァー)を被り庭のレモンの樹の下に立つ Dr. Marks。おっ、今日は珍しく頭の Kippaを見せるためか真横からの写真だ。そして、お腹…。赤いキッパは還暦のお祝い。えっ、Dr. Marks は六十のお爺さん?



以上はみんな嘘! お腹以外はね。今日、LAは何月何日か知ってるでしょう?

冗談はともかくですが、キッパはきっぱりと本物です(寒い冗談)。何色を被ってもいいし、赤などはこれからの過越しの祭りにふさわしい。材質はレザー。

昨日の学会のミニョン姉さん先生の地区会長講演はそれほどでもなかった。フラーで修士を取った人ではあるが、博士はクレアモントで、なんとなくクレアモントの雰囲気もある。「イスラエルの帰還」という題だったが、神が教育と称してイスラエルを苛めるのは男が女を(あるいは白人が黒人を)指導を通り越して苛め(abuse)になっているなどと言うから、神の慈愛の面はどうなんだと、質疑応答で突っ込まれていた。

ショーラー先生が私の後ろで、私が膝に抱えたコンピュータにノートを取ったり、コンピュータに入っているヘブル語聖書を読んでいるところを、覗き込んでいたのにはまいった。(聖書はコンピュータに限ると思うが、ショーラー先生は昔風にギリシア新約聖書一冊と杖一本だから、我ら若者[?]には勝てない。)何しろ初めは彼が後ろにいるのがわからず、密かにこのブログを開くと猫猫先生からのコメントがあったので返事を書いたりしていたからだ。(学内の何処でも自分の暗証番号を入れれば無線でインターネットに繋ぐことができる。従って、学生は試験中コンピュータを机上に置いてはならない。)終ってから、ショーラー先生は会場にいた美人の Hendrickson 社の編集者を紹介してくれたが、彼女は私になど興味はなさそうだ。(しかるべき大学のしかるべきフルタイムの教授でないと商売にはならないということか。)

今回度肝を抜かれたのは、やはり、Assyria and “The Westerners”: The Role of Shalmaneser III in the First Expansion” of the Neo-Assyrian Empire という題の K. Lawson Younger教授(Trinity International University Divinity School, Chicago, IL)の講演だった。アッシリア人(今のイラク人)のアラム人やユダヤ人を含めた西の民との戦を通じた交流を、紀元前9世紀を中心にして、考古学的証拠をもとにした歴史として紹介したものだ。徳川幕府と同じで、征服した民をうまく利用して平和的に(no punishments)統治するのはなかなかだ。写真は、王の名前が書いてあるモニュメントの一部(先生は、この通りはっきりと王の名があります、なんていうが、集まっている中で何人が読めるの?)と戦いの様子(関が原の戦いでも何でもそうだが、歴史家は見てきたようなことを言う)。現在のアッシリア人(ミックスだが)の実例を本家ブログに紹介したことがある

←赤で囲ったところが王の名前(エジプト象形文字のシステム)

←よくは見えないかもしれないが、矢印が軍隊の進路