水増し合格の University of California

UC バークリーとかUCLAの属するＵＣ全体で今年は６万人以上を合格させたそうだ。実際の定員よりは多く、またスコアも今年は低いそうだ。有力私大などとの併願が多くなり、ＵＣの中でも気に入らない大学の合格なら辞退するからだ。（辞退率が全米でも低い大学はハーヴァードであることは前に書いた。ハーヴァードは東大みたいなもんだからな。昔、医学部が難しかった頃は、理Ⅰなんかに合格しても、地方の医学部に合格していれば理Ⅰは辞退したと聞いたが、今頃は違うのだろう。）

しかも、更に不合格者の中からＵＣリヴァサイドやＵＣマセッドへの入学者を拾うらしい。両校は新設で、とくにマセッドはまだ卒業生が出ていないはず（初卒業式は来年かな？）。ＵＣＬＡだってそうだったんだから仕方がないが、こういうところには初めは成績の悪い学生が集まるということだ。マセッドなんて人より牛のほうが多い田舎の田舎に作られた。理系に力を入れるそうだ。文化果つるところで文系は無理なのかな。

先年、マセッドに赴任した Dr. X が大学の写真を送ってくれたが、本当に何もないところに大学の建物が建っていて、その周りに牛が寝そべっていた。しかし、学生諸君、遊ぶ機会がない分一生懸命勉強して、UCバークリーやUCLA、さらにアイヴィーリーグを凌ぐ成果を上げてくれ。初めからいい大学に入ったお陰で人生駄目にする者は多い。なにくそと思わせてくれる大学でしっかりやったほうがいい。新しい大学で新しい大学を作ろうと理想に燃えている私の友人のような先生も少なくないと思うし。