Comments by Dr Marks

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LACMAの夏祭り


LACMA 正面玄関(ウィルシャー通)


ガキの溜まり場。「父さん食べ物取ってきてよ」、「自分で行け」。

こら、ガキはワインなど飲んじゃいかん! 

こんなに食うのかよ、デザートやアイスクリームももあるんだぞ


まず、日本館で伊藤若冲を見ようとしたのだが、一部照明が駄目で興ざめだ。また、来よう。本館4階で見ただけで時間はすぐにすぎてしまった。また、来よう。それにしても、メキシコ出土の紀元前の品々は凄いな。現代美術なんてなんぼのもんじゃい、と思ってしまう。また、来よう。只のとき。


毎年夏にLACMA(Los Angeles County Museum of Art)の夏祭り(バーべキュー、ケーキ、フルーツ、ワイン、音楽、美術館見学)に招待されている。招待されているなどと書くと偉そうだが、実は招待されている夫妻のおこぼれで参加しているにすぎない。本家にも書いたから、知っている人は知っているのだが、こんな具合だ。

LACMAの会員は10段階くらいにわかれている。一番安い会員が「学生」で年25ドル。一番高い会員が「館長スカラー」で年5万ドル。(この美術館の館長の肩書きはキュレイターでなくディレクターのようだ。大きいところはそうだな。)その間にいくつも段階があるが、万ドルクラスの会員は何人か知人や親類を同伴する資格があるので、毎年お相伴しているというわけだ。このパーティーはブラックタイなどではなく、バーベキューだから普段着で来いと言ってくれるところがいい。(この催しは休館日に行われるので、ネットで検索しても出てこないはず。)

この私のスポンサーは引退した裁判官だが、裁判官ごときがどうして大金を持っているのか知らない。甥が裁判官になったが、普通のサラリーマンより少しいい程度だ。やはり、この方は遺産でも運用しているのだろうか。スケールが違う。奥さんの話だと、先年、いつもどおり、2万ドル母校のエール大学に献金したら、すぐに大学から連絡があったそうだ。今年は倍額にしたのでしょうか、と。間違って、2万ドルを2回振り込んでも気づかないほどの金持ちなんだな。裏山師。

ところで、日本の美術愛好家には裏山師の話を。この美術館は普通は入館料がいる。会員は会員証を見せれば只だ。ところが、会費を払わなくても只で入館し、鑑賞することはできる。午後6−8時は、誰でも只で入館できるのだ。インテリホームレスも見に来る。←何もインテリでなくても構わないが。いかにもインテリかゲイジツ家風がいたりするんだ、只の時間帯は。どうして知ってるの? この美術館は我が家の庭と言ってもいいくらいの近場なんだが、私も無料時間帯専門だもの、貧乏人だから

それにしてもヴァメーシュの復活はあまり人気がないな(独り言)。