ビル、ごまかしちゃ駄目だよ―ジョー、年老いたな

今日はばたばたしていて、テレビをつけたときには最後のジョー・バイデンの演説の途中で、ビル・クリントンの演説は聞けなかった。残念。しかし、今ネットでＤＮＣがスクリプトを配っていたので急いで読んだ。以下は以上の一口感想というか毒舌。

やっぱりビルはクリントン家の名誉しか話していない。もちろん文字通りの意味ではないのだが、彼はのっけからオバマのＶＰ候補バイデンを引き立てるのだが「（バイデンは）私の助力など何も必要としない（he doesn't need any help from me)」なんて言うんだから、皮肉と取ったらお笑いもの（a bit of a laugh）だ。

ビルのごまかしというのは他でもない。オバマは若い若いと言われるが、1992年にも聞いたことはないかと言う。うん、そうだよ、ビルが大統領になったときだ。確かに、今のオバマと同じ46前後の年さ。ところがどっこい、オバマの反対派が言っているのは、若いということじゃない。経験と勉強が足りんということだ。

オバマは６年くらい州の議員をしてから上院議員になったばかり（３年経過）であり、当時のビルが州知事になってからでも14年経っていたのとは大違い。州知事というのはミニ大統領であり、その仕事の複雑さは州の議員などとは比べ物にもならない。

しかし、まあ、こんな誰にでもわかるごまかしでオバマをよいしょしてどうすんの、と思ったんだが…。つまり、暗に、オバマと俺とでは格が違うぞ、と言いたかったのかな、などと勘ぐってしまう。

ジョーは？　駄目だ、あれは。年だな、がっかりした。演説はまったく下手で内容も駄目。何かというと、"John McCain was wrong. Barack Obama was right." だけだもんね。失語症かと思ってしまったよ。発音も悪い。オバマよりはましだけど。うん、これだけじゃコメントとしてはかわいそうか？　自分の家族の話なんかどうでもいいんだよ。どうやって副大統領としてオバマを支えるかの決意が具体的に述べられていない。採点Ｂ−。