Comments by Dr Marks

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McCain the Maverick―RNC 最終日はアメリカ魂の男、優しい男、戦う男、泣かせる男、頼れる男

マケインの演説はココ

そろそろ忙しくなってきているのだが、今日はふとB先生の奥さんが心配になってマーケットで買ったおいしいものを持ってB先生のご自宅を訪ねた。B先生は今日の午後は博士課程の演習のはずだが昼前だったのでB先生も家にいた。そういえば研究室に電気が点いていなかったな。

奥さんは喜んで台所に来いというので行ったら、私がB先生と並んで写っている写真を台所兼食堂に飾っている。それを見せたかったらしい。B先生は能天気でいつも元気だが、奥さんはガンを患っている。見かけはまったく元気で安心した。ショーラー博士の話は誰もしなかった。それでいい。

いよいよやり残した仕事を気にしながら新しい学期だ。図書館のカウンターの顔ぶれがすっかり変わっていてミスター・ウォーターマンと言われた。カウンター脇の古本コーナーにグーゲンハイム財団の助成を受けたという学者の書いた Plain and Normal という小説がたまたまあったので3ドルで買った。3ドルは図書館の費用になる。

今日はふと思い立って1階にある日本語書籍の書棚に行ったら有賀鉄太郎の『オリゲネス研究』があったので借りることにし、ついでに滝沢克己のマタイ伝研究に田川建三が何か書いていたのでそれも借り出した。へー、日本語書籍もよく探してみるもんだな。

あちこちうろうろしてから帰宅と夕食。RNC 最終日のマケインの演説を聞く。予想通りのよい演説だった。この人間ならアメリカを任せていいと思える。彼に、「息のある限り尽くすから、神よ助けてください。アメリカ市民よ、fight with me, stand, stand up and fight!」と言われると元気になるから不思議だ。いろいろ書くのは今日はよす。演説の終わりごろには涙が出るくらいだったよ。

ああ、標題の「メヴァリック」という言葉だが、辞書では「一匹狼」となっているかもしれないが、実は「(群れや母親から離れた)一匹牛」のことだ。演説では自分を "a maverick" と言っただけなのだが、誰かが早速カードボードに "The Maverick" と大書していた。確かにそうだ。優しそうだが、暴れん坊で群れるのを潔しとしない。だから、ユニオンや官僚が大嫌いなわけだ。

海軍四つ星(提督)の親父は日米講和会議の船上にいたんだ。その後すぐに過労で死んだらしい。しかし、マケインは96歳の矍鑠としたお母さんの血を引くからか72歳にしては顔の色艶がいい。そういえば演説でお母さんの年を ninety-six years YOUNG としゃれていたな。確かに old ではない。身のこなしが違う。誰だ、マケインは年寄りなんて言ってるのは、65歳のバイデンのほうがじじいだろうが。

マケインの子供は7人ということで内訳を調べてみた。先妻の連れ子2人と先妻との間の実子が1人。今のシンディーとの間に実子が3人。更にバングラディッシュの孤児院から養子にした子がいて、都合7人となる。シンディーとの間の子供2人は男で、そのうちの1人が今アナポリスの海軍士官学校だから4代にわたって海軍士官なわけだ(マケインの祖父、父、マケイン自身、マケインの息子)。それにしてもシンディーも若々しくて容姿はバービー人形みたいだな。典型的なアメリカン・ガール。

そのうち、動画がリリースされたら入れておきます。