Comments by Dr Marks

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ブログ・シャバート宣言+新企画『シリーズ聖書のおんな』

Finalvent さんの真似をして、ブログ・シャバート(finalvent さんはブログ・サバト)を始めたのは、この2箇月毎日欠かさず書いてきたからだ。彼も金曜日のようだが、私も金曜日で時差の関係で一日ずれる。どうして金曜日かというと(これは私の場合だが)、通常は夕食後に自宅で書くので金曜日の夜はすでにシャバートに入っているからだ。

私の街はユダヤ系の貧乏人が多いところだ。金曜日の夕方になると(夕方の日没から土曜日の安息日=シャバート= שבתとなるから)みながシナゴーグユダヤ教の礼拝所)に急ぐのだが、この街のシナゴーグの数は半端じゃない。極端に言うと、10軒ごとにシナゴーグがある。数は多いが余り立派なものはない。立派なものはビヴァリーヒルズというかブレントウッドのほうにある。そちらは金持ちのユダヤ人用だ。(ちょっと説明しておくと、この辺りのユダヤ人はいわゆる正統派だから、シャバートにシナゴーグに行くのに歩ける距離に住む。金持ちユダヤ人はばちあたりでヴァリーの豪邸辺りから車で大きなシナゴーグへ。)

どうして狭いこの街のシナゴーグの数が多いかというと、微妙に教派が異なり肌が合わないとだめらしく、それぞれがそれぞれのシナゴーグを建てているからだ。いでたちもまちまちで、ユダヤ教徒の展覧会場みたいな街だ。ダウンタウンのUSCの近くには立派な神学校(大学院)があるが、この街にはシナゴーグだけではなく、わけのわからない神学校も多い。しかし、ひょっとしたら、ヘブル語の実力はかなりなものなのかもしれない。

なんだ。シャバートと言って、やたらに書き出してしまった。もうよそう。安息日違反になるから。←冗談。俺、キリスト教徒だから。

それで、思い出した。これから忙しくなるので、多分、毎日は書けない。しかし、何かシリーズをまたやってみたい。以前、猫猫先生の本『日本売春史』の読後に、もっと聖書中の売春についても書いてくれと注文を付けたことがある。売春や売春婦と限ったわけではないが、男として聖書中の女性には興味深い人が多い。いや、<男として>というのは何もそんなに生々しい立場からというものではない。(しかし、「女性」なんて言葉は嫌いだから「おんな(女)」のシリーズでいく。)

例えば、モーセの姉のミリアムや士師のデボラなどは、恐らく想像するに、濃い口ひげが生えていそうな男勝りのがっしりとしたおばさんだ。セックス・アピールがあるわけでもない。それでも何か不思議に、彼女らでさえ男心をそそると感じる男たちは多いのではないだろうか。

だから、彼女らまで入れると、私が書きたい聖書中の女はすぐに20人や30人にはなってしまう。初めはやはりイヴだろうな。そうそう、今から断っておくが、正典聖書からだけでは話題になるような資料は限られている。外典やミドラーシュのようなユダヤ教文書も参考にする。というか、ほとんどは Dr. Marks の勝手な想像による「非学問的」物語となるであろう。できるだけ、元の資料と Dr. Marks の妄想の部分は区別して書きたいが、いちいちそんなことをしていたら、多分おもしろくないだろうな。(陰の声:どうしたって、おもしろくはないだろう、Dr. Marks の書くものなんか。)