Comments by Dr Marks

出典を「Comments by Dr Marks」と表示する限り自由に引用できます

ナイン・イレヴン―もう七年経つのか + ATAKTA


Ta Koritsia Einai Atakta (娘たちはおてんば)

アメリカ西海岸時間は、まだ10日の夜10時半。9.11は明日の朝だった。我が家はたいてい朝が早く、一週間のうち、6時過ぎにはテレビのニューズを見ながら朝食をとる日が多い。あのときのことは今でも鮮明だ。

東海岸の9時頃で、臨時ニューズが入った。世界貿易センターが燃えている。アナウンサーの説明は要領をえない。局側も十分な情勢の把握がなかったようだ。私たちも大変な火災くらいに考えていた。そして、その食事中に、飛行機が隣のビルに突き刺さるように当たったのを目撃! 見ていて混乱するばかりで何がなんだかわからない。しばらくしてビルが崩壊する頃になってアナウンスも要領をえるようになってきた。テロであると。

恐ろしかった。LAに向かっていた飛行機なら、別の飛行機がこのLAにも来るのではないかと思ったからだ。

「聖書のおんな」#2としてサラについて書こうと思ったが明日にする。サラくらいになると1回で済まないかもしれない。話題がイヴよりも多いからだ。なお、イヴからサラまでは、旧約聖書の中では名前のある(というか名前の記された)女は登場しない。アホな天使らと戯れる女たちとか、ノアの妻、ノアの子供たち(ハム、セムヤペテ)の妻たちは出てくるが、妻というだけではつまらない(←no "pun" intended)。

英語の書き物では、よく No pun intended と書いて、駄洒落ではありません、というわけだが、これは冗談を言っておいて、その冗談の解説をしているような間抜けの対極側の間抜けではないかと思う。もっとも、冗談の最低の部類が地口合せ(pun)であるから、自分はどうせ冗談を言うなら一時間ぐらい後になって(客が帰りに玄関の階段を降りる頃)やっと気づくような上等の冗談を言うんだとの気位があるところも見せたいのだろう。

しかし、…、no pun intended とかっこの中に入れるのが格好のいいことかね。バカ丸出しの恥の上塗りでしかない。地口にならないように別の表現を選べばいいだけのことだ。そんなことをするくらいなら、私のように堂々とバカ丸出しの地口合せをすればいい。(とかなんとか言いながら、もう何回やっちゃったんだろう語呂合わせ。)

語呂合わせとは違うが、今朝 deepbluedragon さんが教えてくれたサイトでATAKTAというのがあった。西洋古典や古代哲学、更に大貫氏の聖書学の話題もあるのでぼちぼち見ていこうと思っているが、ATAKTAってどうしても「がらくた」という日本語に繋がってしまい笑ってしまった。いや、実は Korais の現代ギリシア語の辞書の名前にもなっているので由緒は正しいのだろう。本当はtaktos(τακτός秩序的)でない状態のことだから「がらくた」というわけではないが、似ていなくもないからATAKTA=「がらくた」だ。

ほんで、Dr. Marks お得意のYouTubeだけど、曲名がTa Koritsia Einai Atakta (娘たちはおてんばだ)。ここでのataktaは「おてんば」ってことですな。「躾がなってない」ってことです。ほら、アータクタって歌っているところがガーラクタって聞こえるでしょう。