Comments by Dr Marks

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ハバード・テレソン(Chabad Telethon) 2008―オーソドックス・ジューのお祭り?

お笑い 

ダンス 

今日は忙しかった。ミス・キャロルと呼ばれる93歳のユダヤ女を買い物に連れて行って家に送り届けても、帰るなと言ってきかない。寂しいのだろうがしゃべるはしゃべるは、こちらが時計を見ると「マーク、話はもう少しで終わる」と言って終わりはしないのだ。DCで教授をしている娘は、来ても庭で本を読んでいるだけだから来なくていい、といったって、俺を娘の代わりにするなよ。お陰でサラが書けないじゃないか、このサラの娘の娘の…娘め。

標題の答だが、そう、お祭りだ。ハバード(Chabad,חבד)は普通のユダヤ教正統派(Orthodox Jews=Torah Judaism)諸派のお祭りで、多分、超正統派(ultraorthodox)は少ないと思うがよくわからない。アメリカのユダヤ人の故郷のようなNYブルックリンから始まったが、LAに移ったユダヤ教の人々がテレビ局を使って大規模な募金活動をするようになった。1980年からやっているらしいが、有名になったのはそれほど昔ではない。(このユダヤ人たちは、ほとんど貧乏人。)

テレビ局を何時間も借り切って募金するのだが、ずいぶんと金が集まるらしい。その金はどうするのか。もちろんイスラム教徒と戦うためだ。まさか、そんなわけがないだろう。普通の社会事業に使うのである。従って、ユダヤ教とは関係のない政治家、芸術家、映画関係者なども協力している。おかしいのは、そんな非ユダヤ教徒が壇上で何かするときはヤマカ(キュッパ)を強制的に被らされる。

番組の内容は、誰がいくら寄付したかのアナウンスと(5万ドルの寄付の次に子供の12ドルの寄付が紹介されたりする)と歌と踊り(dancing rabbi)と漫才だ。ヘブル語のできない芸人が、ヘブル語もどきの言葉(にせヘブル語)を連発して大笑いなどもある。例えば、Chabad と英語で綴るのでヘブル語を知らないとチャバードと言ったりするわけだが、そこで嘘のヘブル語だったとばれる(本当はハバード)。