Comments by Dr Marks

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アメリカの議員がアメリカのことをまず第一に考えるのは当然

今夜はまとまった時間もないのでいつものブログいくつかを飛ばし読みしただけだが、例の内田某というお調子者の(so am I, though)ブログの紹介があったので久しぶりに見てみた。彼がアメリカに向かってバカ、バカを連発しているという紹介だったからだ。はれっ、誰に対してと思ったら下院の造反議員や映画の主人公の議員の話らしい。

造反議員は地元の選挙区のことばかり気にして世界のことを考えていないそうだ。その根拠に映画まで引き合いに出しているが、自分自身の選挙区のことばかり考えてというのは NY Times のおバカ様記者が言ったことではないか。それならそれで、ブッシュ大統領様を誉めればいいじゃないか。今回のベイルアウトの企画者はブッシュなのだから、造反した議員をなじるならブッシュは賞賛されるべきだ。

まあ、それはいい。どうせおバカな学者もどきのブロッガーの言っていることだ。しかし、読んでる方々のために言いたいが、自分の選挙区の選挙民やアメリカのことを大事にするのがアメリカ下院議員の務めなのに、世界をないがしろにしているなどとよその国(日本)の人に批難されなければならないのか。あくまでも、議員の務めは第一に選挙区の選挙民のため、次にアメリカ国家、そして他国への配慮はその次となるが、これも正確に言えば、アメリカを守るために世界に配慮するのである。

他国が(日本が)、俺の国を何とかしてくれというのは甘えにすぎない。それに、今回のベイルアウトの件だが、それに関して日本には増田君を含めて極めて多数の経済学者がいるのに驚いている。いや、感心した。しかし、おかしなことにも気づいた。経済「学」に詳しいほどには、「経済」そのものには詳しいわけではなく、疎そうだ。

まず、今回のような場合、一般のアメリカ市民は恐慌になるなどと思わないだろう。そして、アメリカは一般市民が金(きん)や株やボンド(公債等)を所有して適宜操作する能力がある。一般市民だから、それほどの額ではなかろうが、感覚的に市場というのを知っているのだ。ただし、ほとんどの市民は経済学のケの字も知らん。その点は、少し日本人を見習ったほうがいいと個人的には思う。(なお、内田某は増田君ほどの経済学や金融学の知識がないのに、つまり馬鹿なのに、ものを言うのだから大物だねえ。)

しかし、日本人は資産の多様な運用法を知らないのが一般だから、アメリカの金融不安(これはあくまでも一時的だと言っておこう)をニューズで見ただけで怖気づく。じゃ、今、高いものを売って安いものを買うとか、現金を分散確保するとかしたのかと問えば、大方はそんなもの(多様な資産)は持っていないし考えたこともないらしい。ただ、漠然とアメリカが不況になったら、日本も不況になって、今かすかすの生活なのに、生きていけなくなるんではないかと思い込む。思い込んだだけで頭が痛くなる。

あほらしい。大丈夫だって。心配ない。内田某なんかは元々大丈夫だよ。もう、ちゃっかり大衆相手に稼いで溜め込んだから。(いや、貯めていなかったら本当に大馬鹿。)