Comments by Dr Marks

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シャバート明けのベイルアウト二つ―聞け、万国の労働者!(←君のことだよ)


この元歌は一高寮歌だったはずなのだが

一つ目は O.J. Simpson の保釈(bail/bailout)無効。彼は今まで保釈中だったが、昨夜ラスベガスで誘拐・強盗その他10項目の嫌疑すべてに有罪で、保釈が取り消されて(bail was revoked)収監(behind bars)されたらしい。奥さん殺して(法律的には無罪、殺人犯人未詳、しかし10人中9人は彼が犯人と思っている)から13年自由の身だったが、焼きが回ってしまった。今回は終身刑の可能性もある。

二つ目は、例の経済救済策(bailout)の話。夕食時に珍しくというか、普通のニューズは週末ないので、教育テレビの一つKCETの Bill Moyers Journal を観た。正確に言うと、今日は細君が夕食を用意しているときに帰宅したのであるが、番組は途中であり、私自身は全部観ることができなかった。

カリフォルニア出身の黒人女性で、ジョージタウン大学法学部の Emma Coleman Jordan 教授が出ていた。彼女は政治学者であるが、専門は財政や経済政策であり、今回のベイルアウトには批判的なようだ。経済学のケの字も知らない馬鹿の私が(経済学は知らなくてもマネーは知ってるよ)懸念したように、専門家の彼女も 700 billion の効果には疑念を持っている。

そうなんだ。世界は期待していたようだが、こんなものはあってもなくても結果は同じだったろう。栄養サプリメントみたいなもので効果は限定的である。今、日本を含む世界が期待していたと書いた。確かに、ウォール・ストリートはニューヨークにあるアメリカの株式市場である。しかし、1900年にロンドンを抜いて世界一の株式市場になってからの運命は、この通りをアメリカだけのものとすることはできず、今では世界のウォール・ストリートとなってしまったのである。それゆえ、世界がアメリカ人にまで期待してしまう。

嗚呼、それなのに、それなのに、虫のいいヨーロッパ人や日本人はアメリカ人の税金を使ってウォール・ストリートを救えってか。ちゃっかりしてるなあ。ああ、いいよ。その程度のはした金。アメリカは金持ちだから。私だって最初は嫌だったが、今では諦めてというか、はいどうぞ、という気になってるんだ。何しろ、そんなのどうでもいいよ。アメリカ人は世界の平和のためにずーーーーと長い間、息子たちの命を捧げてきたんだから、金くらい何でもないもんだ。

そういえば、副大統領候補はどちらも息子が戦地に行っているな。バイデンの長男は陸軍法務官でイラクにいるし、ペイリンの長男はは高卒で一兵卒としてイラクに行ったばかり。実際、金の問題どころの話ではない。