Comments by Dr Marks

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呟きとお礼のみ


明日ワシントンに帰る先生との付き合いやらなにやらでマケインとオバマタウンミーティング形式討論会は終わりの一部を見ただけ。あんなのが投票に影響を及ぼす時代は終わったような気がする。NBCではすぐさま両候補の発言検証番組に変わったらしい。これも近頃の試みで(昔も部分的にはあったろうが)、スタッフが総出で両者の発言の裏を取るやつだ。数字の記憶違いまで徹底している。

確かにそうだな。なかなか効果的な発言をしたとしても、それが事実でない(結果的に「嘘」)なら、演説の勝ちも負けもないものである。もっとも、局側の検証も検証する必要はあるだろう。そちらが間違っている場合もある。そうのように考えると、討論など無意味ともいえるし、どうせ印象で勝負なら、局側の検証のほうが無意味ともいえる。いずれにしても民主主義アメリカの風景で、同じ民主主義の日本にはない光景であるが、そろそろ大統領選も終盤になると、そんなアメリカン・シーンも鬱陶しくなってくる。

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日本のネットでノーベル物理学賞が3人の日本人に与えられたと報じられているが、アメリカのメディアでは1名のアメリカ人と2名の日本人で、アメリカ人である南部博士が賞金の2分の1を取ると報道されている。もっとも、日本のメディアでも南部博士には「米国籍」との注記はあったが、あくまでも日本人3人との認識のようだ。

それは構わない。母国を意識するアメリカ人や二重国籍、三重国籍のアメリカ人も多く、それらは今回の日本の報道のように、それぞれの国あるいは米国内のそれぞれのコミュニティーで自分たちと同じ何々人であると喜んでいるに違いないからだ。それはともかく、日本はいつになったら二重国籍を容認するのだろうか。二重国籍こそ世界平和の力になるんだがな。そうか、天皇の臣民が外国籍も持っていたら困るからかな。占領軍が天皇制を存続させてしまったのは間違いだな。


色とりどりの錦鯉、いや式典での博士たち、あるいは爺様たちの七五三(手前の座っているのがハーヴァードの紋付)

小谷野先生、トド様、再度のコメントありがとうございます。今日は今までコンピュータにアクセスできなかったので、返事が遅れてすみません。

小谷野先生:「博士号」を持っていないというよりは、真の「博士課程の経験」の欠如が問題だと私も思っていました。そのような経験のない人に審査されるというのは、なるほど遣る瀬ない。文系の東大などその典型でしたが、数年前に学位ガウン(academic regalia)を制定したということは徐々に変化していることの証なのでしょうか。つまり、着る先生が多くなった(のでもないか)。

トド様:ルカ伝系図からいえばそうなのでしょうが、イエスの兄弟姉妹同様に今のところは謎です。ルカは、エピファニウスのように、何か別の情報源があったのでしょうが、それは不明です。なお、法螺話や偽の発見話は2000年前からありました。