ハーヴァード大学は認定校ですか?― Harvard University FAQ Pages
更新する暇もないので毎日訪れてくださる読者の方々に、笑い話をまた一つ。というか、何の足しにもならない馬鹿話で恐縮ではありますが、実話なのです。このような質問をする方がいるのですね。本当かなー。
ハーヴァードに行くので、といっても教えに行くとか学びに行くのではなく所用ですが、実は観光目的が主です。私自身はもちろん、ちょっと見回した親族では、ハーヴァードのお隣のMITや別のアイヴィーリーグを出た者はいますが、ブッシュやオバマのようにハーヴァードで学んだ者は一人もいません。日本の九州大学を出てハーヴァードの教授になった法的親類はいますが、血の繋がりはないのでハーヴァードとは無縁の Dr. Marks は、この度、幾つかある門から入って正々堂々と出てまいります。かくして、私も晴れて「ハーヴァード出」となるわけです。
というのが、笑い話ではありません。訪問するために学内の地図や構内巡回バスの予定など見ていたら、FAQ のページがありました。日本語では、「よく聞かれる質問」という、あれですね。いろいろありますよ。最初が「ハーヴァード大学はどこにありますか?」で、答はアメリカ全土の地図の上にポチンと赤印。そうだね、マサチューセッツ州なんてアメリカのどこにあるか知らないアメリカ人が多いし、マサチューセッツの州民だって知ってるかどうかあやしいもんだ。
「初年度の費用はどのくらい?」という、まさに最も聞いてみたい質問もある。もっとも、聞いてどうするんだなんて、野暮なことは言わないでほしい。答はね、5万ドル(500万円)だって。生活費は別だよ。これは通常入学ですが、貧乏人でも入学できる道はあるし、親が卒業生とか外国の王侯貴族で、かつ大金積めば、ぼんくらでも入学できる道がないでもない。ただし、卒業は保証しない。卒業に当たっては情状酌量の余地なし。だから、卒業したら日本の東大とは違って(失礼、しかしホントだもん)、ぼんくらでもそれなりに仕上がる。ただし、ここの優等卒業は相当な水増しだから、他の大学の優等卒業とは比べないほうがいい。
もっとも、ハーヴァードは他の二流三流大学より優等学生の比率は高いと言われれば二の句が継げないが、magna cum laude のGPA*1が 3.33 だし、cum laude なんて今は 3.0 くらいにしたらしいが、 2.83 だったこともある。私はハーヴァードの cum laude です、なんて言ってるどこかの国のお妃は、大学関係者から見れば、私はハーヴァードの落ちこぼれ、と言っているようなもんだ。そんなボケを大学院には入学させないね。何、俺様? 俺様のGPAなら summa cum laude(それでも上位4−5%ならホントにもらえるんだって)間違いなし!(←馬鹿! ハーヴァードの成績でなきゃ駄目なの。)
本題を忘れるとこだった。FAQに本当にあったんですよ。ハーヴァードは認可校(accredited)ですかって。嘘っこ大学(ディプロマ・ミル)でないことを確認する人っているのでしょうか。しかも、frequently に聞かれるなんて!?!
→ http://www.harvard.edu/siteguide/faqs/faq114.html
*1:GPA=grade point average とは、アメリカの高校から大学院までの成績表示法。基本的には満点が4.0(日本のオール5)だが、高校の成績では、AP=advanced placement というクラスやテストがあるので、4.0以上になる可能性がある。大学や大学院では、一定以上のGPAを取得していなければ、必要単位を満たしていても学士や修士を授与されない場合がある。普通、大学格差は考慮されるが、GPAが3.5か3.7くらいないとPh.D.プログラムには進学できない。おっと、GPAだけじゃ駄目だ。大学入試にSATという共通テストのスコアが必要なように、大学院はGREという共通テストのスコアが必要だ。それと、外国人なら英語の能力を証明するTOEFLのスコアだ。いずれも、ハーヴァードは、専攻にもよるが、高く設定されているので、やはり優秀な学生は多いことになる。