Comments by Dr Marks

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円高差益でロブスターを食いに行かされた顛末について―ボストンの敵をロスアンジェルスでみたいな


夏前に日本でした仕事が決着して、予想通りにクリスマス前に報酬が支払われた。てか、本当はもっと早く支払われるべきであって、待ちあぐねていたものだ。これがなかったら各種税金や保険の支払い時期が迫っていて年が越せなかったわけで、ひとまずは安心した。ほっ。

ところがだ、遅れに遅れた決済が、何と利子分どころの騒ぎではない。円高だー! 思ったより多い! うはっうはっ! 

しかし、好事魔多し。嗅ぎつけられた、というか、含み笑いをしすぎたらしい。内緒にしておくつもりが邪魔が入った。「今日、お昼ご一緒しない」と持ちかけられる。しかも、「ボストンで大西洋のロブスターを逃したんだから、太平洋の大海老などどうかしら」と迫られる。

已む無く、まだ早めのレストランに赴くと、客はまばら。ずうずうしい女(男でないのはわかったでしょう)は、昼なのに軽いランチメニューではなく、入り口の水槽に静かに横たわるロブスターを指差して「これ」と死刑を宣告する。

美味ではあった。これでお役御免と思ったら、「誰々さんにも持って行きたいのよ」と勝手に言って、お持ち帰りまで注文させられた。この女、といっても細君だから仕方がない。どうせ円高差益はばれるし。