Comments by Dr Marks

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悪友と行くサンタ・アニータ(Santa Anita)参り


アニータって誰? ほら、日本人をだまして巨額の富を貢がせたあの人、じゃないよ。聖アン(アンナ、ハンナ、アニータは皆アンのこと)はイエス・キリストのおばあちゃんだ。アメリカ人でなくても自然観察の好きな人なら誰でも知っている聖アン(Santa Anita)の「聖地」は、ロスアンジェルスは東の方に老若男女を集わせる競馬場じゃ。わっ、牧師が競馬?!? いやいや、単なる自然観察じゃ。
元旦のレースには先約の行事があるので行けないから、今日思い切って悪友を誘って出掛けた。悪友を誘うということは悪に染まることではない。悪友をして信仰の道に…、なんていうのは嘘に決まっているのだが、あまりにも天気がいいので日曜の午後に出掛けてしまった。戦績はよくない。しかし、馬鹿負けではない。だいたい、馬鹿負けできるほどの根性はない。数レース挑戦して掛け金の2割は負けてしまったが、どうせ貧乏人だから大して掛けてはいないのでホットドックの一つも食わず飲み物の一つも飲まなければ負けの穴埋めはできる程度だ。(勝ったらレストランに寄る予定だったが残念。)

おお、そういえば、この競馬場は第二次世界大戦中に日系アメリカ人が一時強制収容された所でもある。(その後各地の砂漠や山岳地方に収容された。夏は暑く冬は寒い所だった。)サンタ・アニータはとにかく広いから、場外の馬小屋一つにかなりの日系人を押し込めることができたらしい。アメリカの競馬場は金持ちの社交場であり Turf Club に所属して飲み食いしながら馬を観て賭けに興じたものだ。パドックで馬の品定めをするように、息子や娘の結婚相手も品定めした場所なそうだが、日系人の金持ちは賭け事を嫌うことと、悪い思い出があるので競馬場の Turf Club などには所属せず、ゴルフ場の turf に行ったらしい。

初めの写真は場外パドックに行く馬の通路。その下が伝説の名馬シービスケット(Seabiscuit)の銅像だ。ほら、映画にもなったろ。最後の写真は、第7レース締切り前のだいぶ真剣な顔のおじさん。この人ヤバイよ、帰りの電車賃は?