Comments by Dr Marks

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「教育というのは、生徒・学生のレベルを見て初めて方針を立てられるはずのものですので」(by Dr. Tonn)

標題の言葉は Dr. Tonn(敦=とん先生こと、猫猫先生小谷野敦博士)のもの。開講予定の塾案内での言葉だ。

アメリカの大学などでは認定校(州政府などの認定というのは営業許可であって、質的認定は大学同士の相互認定 accreditation のこと、政府の認定を受けていますなどという大学があったら逆に偽大学)はそれなりの水準があるので学生のレベル云々は言っていられないかというとそうではない。結局のところ教会のアダルトスクールのようなもので受講者のレベルは見定めなければ教育の効果はない。また、受講者に「難しすぎる」とか「簡単すぎる」という不満が生じる。

といっても、ピンからキリの生徒・学生が一堂に集まるのだから、どの辺りにレベルを置くかが問題だ。私は正規分布の多数派に合わせることはしない。なるべく高いほうに合わせる。ただし、試験で単位を上げなければならない場合は、試験の難易度はなるべく真ん中かそれより少し下にする。つまり、講義のレベルは高く、試験のレベルはやや低くだ。人気取りと言われそうだが、基本が押えられれば合格だし、必ず難しい問題も加えて全員がAにはならないようにする。