Comments by Dr Marks

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N.T. Wrong って誰だ―パット君が見つけた?(らしい)

グッドエイカー先生のブログにもたびたび登場するが、N.T. Wrong という者のブログが話題になっている。もちろん、オックスフォードでも教えていた 英国国教会のキャノンであるN.T. Wright僧正様の名前をもじったものだ。NはニコラスでTはトマスなので愛称「トム」先生である。私のブログでも登場回数の多い先生だ。817ページもあるThe Resurrection of the Son of God(神の子の復活)という復活に関する大著もある先生だ。

ま・ここっとさんが言うラズベリー色(赤紫というか小豆色というか)のシャツとカラーで学会場に現れることもある。「印税で奥さんに車買ってやった」なんていうから、「そりゃ、よかったね。(安上がりの)僕の家内など(学会場の)外でスターバックスのコーヒー買ってあげたら喜んでたよ」などと嫌味を言われたりする、ちょっと自信家の僧正様。

その嫌味を言った人ではないが、誰か N.T. Wrong を名乗っているわけだ。その謎の人物について、パット君が「その正体突き止めた」と言っていたことがわかった。この「正体」も初めはムーディーを出たらしい。アーマンとも言われるイーアマンと同じだ。ああいう、原理主義学校出身者はゆり戻しが激しすぎるね。極端から極端だ。中庸ということを知らない。

N.T.のほかの意味は新約聖書ということだ。N.T. Wright先生は昔から冗談で「N.T. Rightすなわちトム先生の語る新約聖書は正しい」と言われていたが、N.T. Wrong氏によると新約聖書は間違いというか悪者になってしまうな。トム先生に個人的恨みはなさそう。


こちらが本物のトム・ライト先生だよ(2年前にサンディエゴで私が撮影)

おまけ:今、パット君のそのサイトに付いたコメントを見ていたら、最初に "Sorry, it's not him" と書かれているが、本当は "Sorry, it's not he" と良い子の皆さんは書くほうがいい。普通、許されるのは慣用になっている "It is me" くらいなものだ。それでさえ、正しく使いたい人は "It is I" とするくらいだ。"It is him" とか "It is her" は崩れすぎと思う。これ以上のことは、駒場のお子さん達は小谷野先生に聞いてください。