Comments by Dr Marks

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 甘い先生、甘い東大

私は「授業は厳しく、試験は易しく(&優しく)」を心がけている。しかし、誰にでもAをほいほいと上げるわけにもいかない。あそこのAの実力はたいしたことがないなどと知れ渡れば学校の名誉のためにも将来のためにもよくないのだ。

大事なことに絞って予備的な試験を繰り返しておけば、実力も付くし、試験の点数も基準に至るので、手間がかかるが本来は一度ですむ試験問題をいくつか小出しにして小問題にして練習させている。作るのも見るのも大変で寝不足だ。

イースターまでの特別説教なんて聖書の箇所がわかっているだけで何にもできていない。もっとも講義プロットのようには説教というものはいかないから、出たとこ勝負が一番神様の意思にかなっていることもある。だから、そのつもりでもう寝ることにしよう。

それで寝る前に思い出したことがある。今はどうかわからないが、東大の私がいたところのAは80点以上だった。そして、アメリカの大学や大学院に出す成績証明書には、わざわざ80点以上がAと書いてあるのだ。(こんなことする東大は馬鹿か意地悪だな。)いくら私のようにAのオンパレード(本当だって)でも80点以上というのは馬鹿にされてしまう。アメリカの常識では93点くらいなければAではないからだ。80点ならA−かB+にすぎない。だから、あの意地悪な注記のせいでハーヴァード落とされたのかなあ(これは嘘)。