Comments by Dr Marks

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鬱かな? うははは、そんなことはない! が・・・

Jacaranda

実はね、ホンマものの鬱になって休職した(その後結局退職した)人の代わりに働いていたんだよ。臨時としては特別に(特別かどうか私にはわからないが、そう言われたから)フルタイム並みの額をもらい、授業以外の仕事はファカルティーミーティングを含めて免除してもらっている。知識の切り売りだけの仕事自体は私にとっては楽なほうだ。

しかし、結局のところ私は六日間も働き、東京並みの渋滞があるL.A.という町で長距離運転をすることはつらい。二学期の期末試験をあらかた終え、来週月曜日に受験する一部の者の答案を受け取ったらすることはないが、採点やら評価報告やらで学校に顔は出す。その出すだが、ちょっと出しても往復3時間なのだ。これでは肝心の自分の勉強ができない。

それで、あんなに遠くは大変なのでもうよすことにした。近くで声がかかったら行くが、この夏からは書くことにする(ブログじゃないよ)。ともかく、これから1週間くらいは行っても行かなくても給料は入ってくるのだが、結構なんやかんやがあって、ときどき顔を出すようになっている。ガウンを着ながら夜中に晩餐を兼ねてやるバカロリエートというアメリカの馬鹿習慣はエクスキューズしたが、翌日の本番の卒業式は出る。授業の終わりに拍手くらいは期待していたが、握手やハグ(カリフォルニア流だっこだっこ)に訪れてくれるのには驚いた。この調子なら卒業式には更に感動物があるかもしれないな。

本を書くほか、この夏は3箇月我が家に滞在する客人に付き合ったりして家に引きこもるか、近場の小旅行だけだな。しかも、独立記念日の頃に大英博物館で開かれるシナイ写本の講習会に三人で出るつもりだったが、一緒に行く予定の一人が怪我をしたのを理由に「おいらもやーめた」といって全員が不参加になってしまった。私を含めて三人とも鬱かもしれない、ナンチャッテ。

通勤でいいこともある。今頃のカリフォルニアの空や雲、それに花が美しく、まさに感動物。とくにジャカランダの花が素晴らしい。しかし、ジャカランダの花もそろそろ終わりだな。