Comments by Dr Marks

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新しい猫の名前はキレネ人シモンの子ルフォス

Rufus(ルーファス)という雄猫の名前はアメリカで一般的だ。この名前の猫が我が家に来るようになった。日本語訳聖書の中では、イエスの十字架を担いだシモン(サイモン)の二人の息子の下の子の名前ルフォスで登場する。

初めてRufusに会ったのは1週間ほど前だ。我が家の玄関に堂々と座っている小柄でやや痩せ型の猫がいた。近づいても逃げないので、細君を呼びにいったが、その間にいなくなっていた。

数日前、細君が裏庭で鳥の羽が散乱しているのを見た。たいていそれは猫の仕業だ。今までならドクター・クマールの家の猫が犯人だったが、翌日になって別の容疑猫がいる可能性が出てきた。

帰宅したら、先に帰っていた細君が、お人好しの猫が裏庭に来ているが迷い猫かもしれないという。見れば、トラの模様は赤系のアメリカンショートヘアだが、顔が細く、体も小さい。全体にお人好しの雰囲気があるが、動作は機敏だから、鳥殺しの犯人の可能性はある。

首輪には、この地域の電話番号ではない局番が書いてあったので、持ち主が探しているかもしれないからと、電話することにした。相手の電話が出た。「ああ、ルーファスですね。あいつはあちこち歩き回るんですよ」とのたもう声が電話と同時に近くからも聞こえる。

あれっ、と思ったら、お隣の玄関口で若い男が大声で話している*1。そう、我が家の台所の窓の向こうは、隣家の玄関口になっているのだ。隣家が売れて、新しい持ち主の名前は密かに知っていたので名前を念のために聞くと、別の名前だった。しかし、この猫の持ち主(ジャックと名乗った)が、とりあえずは住んでいるらしい。持ち主の身内だろうが、深くは聞かないことにした。

ルーファスは我が家のほうが気に入りのようで、こちらが裏庭で何かしていると声を聞きつけて出てくる。ご飯と水を上げたら、喜んで食べたり飲んだりする。家にも入れてくれというので入れたら、早速あちこち大冒険。どんな猫なのか、今度は写真を撮って紹介しよう。

*1:携帯電話だった。携帯電話の場合は、居住地域とは限らない。私の場合も家の局番とは別だ。なお、アメリカの携帯は携帯専用の局番はなく、普通の地域番号が使われる。