Comments by Dr Marks

出典を「Comments by Dr Marks」と表示する限り自由に引用できます

ローマン・ポランスキー対ロスアンジェルス検察当局

彼が監督した、あの『ピアニスト』という映画はよかった。そういえば、ポランスキー自身の母親もアウシュヴィッツで殺された。2002年のアカデミー賞の授賞式を欠席したのは、逮捕を逃れるためだった。

1977年に彼は強姦の有罪判決を受けたあと、アメリカから国籍のあるフランスへ逃亡したのだが、今年の今月26日(現地時間)スイスのチューリッヒで逮捕され、ロスアンジェルスへの移送が予定されている。32年間も追い続けているロスアンジェルス検察当局は偉い。三浦のときもそうだったな。

とはいえ、どうも事件の真相や、彼自身の罪状認否(有罪であることを一応認めた)には不透明な部分がある。それこそ死ぬ前に、本当に無罪であれば、身の潔白を明らかにしてはどうか。高齢だとは言っても、いや高齢だからこそ、決着をつけるべきだろう。

何か、彼が世界的な芸術家(映画監督)だから今更逮捕しないでくれ、というような論調も読んだが、馬鹿馬鹿しい。13歳少女の強姦問題が免責されるような理由にはなりえない。