Comments by Dr Marks

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“I Gotcha!” 遂に撮ったぞ、鳥を獲った瞬間:鳥殺し猫のルーファス艦、対空で攻撃鳥を撃墜


古老によれば、猫は空からの攻撃にはからきし駄目で、この時期鳥が群れになって猫を襲うが、たいていはしっぽを巻いて家に逃げ帰ってくる。家まで追ってくる鳥もいる。なぜか? 巣を守るためと巣を作る猫の毛がほしいからだ。

ところが我が家の猫はひるまない。ひるまないどころか、木や屋根に登って鳥狩りをする。先日は柿の木の上で待ち伏せするルーファス(オス猫の名)をブログに載せたが、まだ葉が少なく敵の攻撃にだけ曝されることになるので、近頃はレモンやシュロの葉に隠れている。

しかし、敵もさる者、すぐに対空艦であるルー君を発見し攻撃にかかる。前からでは、この写真にあるように叩き落とされてすぐさま地上で息の根を止められてしまうため、後ろから数機同時に攻撃をかける。ルー君は前足は振り回せるが、木の上であるため後ろ足は踏ん張ったままである。従って、近頃むしられているのは後ろ足が多い。背中などは昼寝中に意趣返しをされた痕であると家人はいうておった。

こんなん獲りたてを十分に摂っておるから、近頃はコスコ(日本のコストコ)の鶏の缶詰など食わないわけだ。せっかく出してやっても、わしゃグルメじゃ、という顔をして食べない。贅沢猫と叱ってはみたが、考えてみれば、わしゃ自分の食い扶持は自分で稼ぐ、というつもりなのかもしれない。

それにしても、鳥だけではない。今やルー君は庭のジャングルの暴れ者、無法者、殺戮猫だ。なんでも捕まえてくる。鳥の世界ではお尋ね者として賞金もますます上がっていると聞く。なお、Gotcha! はお尋ね者を捕まえたときにも言う。多分、最もその雰囲気が出ている英語だろうな。ガッチャ!

(猫が鳥など叩き落とせるかと言われたが、ホントに叩き落とすんだよ。その瞬間、大袈裟だが、想像を絶するほど前足がするどく遠くまで伸びる。ヒュッ、パシッ! また落とした後の攻撃も見事に速い。即座に着地してとどめ。がぶっとかじるんだ。残酷だけど、羽と頭を残して皆食っちゃった。午前に鳥一羽食ったくせに夕方はツナの缶詰を開けろといってご主人様=余を脅迫する。午後? ひなたぼっこして昼寝してたって。家人の話。)