Comments by Dr Marks

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お手盛りというか闇というか人口5万人程度の市の役人(特別職)の年俸がアメリカ合衆国大統領の年俸の倍!(ロスアンジェルス郡ベル市のケース)

摩訶不思議。ロスアンジェルス・タイムズ紙が暴露するまで誰も知らなかった。怒りの市民や副市長たち。〔http://bit.ly/91csnc

特別職のこの役人とはアメリカでは city chief administrator (CCM) あるいは city manager (CM) といわれる無期限で市長が選任する特別職だ。昔の日本の収入役と助役を兼ねた職で事務的に市の諸部門を統括する。副市長(vice mayor)が政治的なことに専念して市長を補佐するのに対し、事務の執行の統括者として市長を補佐する。副市長が外に出て行くとすれば、CCM (CM) は市庁舎内部の裏方だ。

この役人が年俸80万ドル(7千万円強)取っていたから驚き。一応、自分だけではなく警察署長にも高額の年俸を払っていたが、これはロスアンジェルス市警署長の1.5倍だったらしい。部下の女性 CM 補佐にもロスアンジェルス郡の chief executive officer(CEO、いわゆる郡長に相当するが郡の全権を持つわけではない)より高額の年俸を払っていた。これらは CCM (CM) のロバート・リッゾという名の気違いが自分自身のお手盛りあるいは闇給与を仲間内で認めてもらうための条件のようでもあったから、現在は市の検察が調査中である。

おかしいのは市会議員も月600ドル程度の者がいるかと思えば、年にして10万ドル(9百万円弱)の者もいることだ。なお、アメリカの小市の市会議員の給料は、パートタイム職ということもあり、他に本職を持っているのがほとんどだから、ベル市の規模なら月額400 ドルが相場らしい。それなのに仲間の一部の市議には高額の謝礼を支払ったということか。

実はアメリカ合衆国の大統領職の年俸は日本の内閣総理大臣と変わらないか低いくらいである。本給に種々の活動手当てを加えても日本円で5千万円程度なのだ。このとんでもない役人は7千万円強だぜ。おったまげてしまう。これって全米で同種の仕事での最高給だって。そりゃそうだわな。それよか、それが今まで明らかになっていなかったというのにも驚かなくてはならない。そして、最後の疑問。どこの市でも金がなくて困っている。なのに、こんな小市がなんでそんな給料払えたの。他の人から少しずつくすねたのかな。調査結果が出たらまた書くかも。