Comments by Dr Marks

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Aus der Bücherei Maria Goossens(マリーア・フーセンの書斎より)とドイツ語で書いてあったらドイツの蔵書票(Exlibris)か?

猫が夜中に騒ぎ出して起こしてくれるので猫猫先生小谷野敦)のブログ(黙祷の音頭http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20100722)を読んだ。そこに紀田順一郎のブログ(?)があって、黙祷に関する小文があった。その小文のイラストを見たら「19世紀ドイツの蔵書票」(http://bit.ly/bYnHMM)とあって、単色セピアの品のよい蔵書票がある。

蔵書票には目がない。しかし、余は古書漁りが特別の趣味だから蔵書票に興味があるというのではなく、たまたま古い大学図書館などでたまたま古い図書を借り出すことが多いから蔵書票を目にする機会が多く、内容やデザインに興味を持っているというにすぎない。

蔵書票=Exlibris(ex libris)=エクスリブリスというのは何かというのは、とくに説明はいらないだろう。わからなければ適当に調べてほしい。代わりに、とても為になるサイトを紹介しておく(http://exlibris-deg.de/index.php)。素晴らしいサイトなのに訪問者が少ないから訪問してあげてほしい。ドイツ語だが適当に読んでほしい。余は適当な人間なので適当が好きなので適当にお願いする。

さて、この紀田順一郎氏のサイトの蔵書票は「19世紀ドイツの蔵書票」とあるから、歴とした由来が明確にあって19世紀のドイツから来た蔵書票なのであろう。その意味では異論を挟むつもりはない。なにしろ余には由来のデータがないからだ。

ただ、そこにオランダ人の苗字である Goossen(フーセンと発音)があるのが気になった。確かに文字はドイツ語のFraktur書体(亀甲文字)で書かれているし、言葉もドイツ語だ。しかし、オランダ人の苗字を持つ読書家(あるいはインテリ)の女性はどんな人だろうとネットを探ってみるとあった。オランダ人! そして、まさしく19世紀を生きた人だ。〔http://bit.ly/cburio

何ね、その人がこの蔵書票の持ち主というわけではない。まあ、そうでないというわけでもない。どちらとも余は言えぬ。ドイツ語で書いてあるからといってドイツのものとは限らないが、余には由緒・来歴のデータがないから何とも言えぬ。どんなマリーアさんだったのだろうか。夜中に騒いでいる猫(ティシャ・マリーアという名)を見て想いを馳せる。

おまけ:この家系図の関係者についでにEメール出しちゃった。この蔵書票に見覚えがあるかどうかって。もしも返事が来たらブログに書く。もう寝る。猫も夜食したら寝た。

おまけのおまけ:関係者からすぐに返事が来た。1812年生まれのマリーア・フーセンさんのものかどうか見たことがないようだ。また、マリーア・フーセンという名前は関係者の家系ではよくある名前だったそうだ。そのうちの一人だった可能性はあるな。いずれにしろ、ドイツ語に親しむオランダ人だ。